矯正治療を行う限り、全ての症例に顎関節症の危険は伴います。
矯正と顎関節

日付、時間:Fri Jan 28 0:30:41 Japan 2000    氏名: MM   
所在都道府県:愛知   職 業:その他   年 齢:35歳      性別: female  

質問:
少し気になっている事があります。現在私は矯正中です。歳の事も考えかなり悩んだ 上の選択です。
検査を受けて、2週間後には器具を付けました。本来なら一ヶ月位後に器具を付けるのでしょうが、 出来るだけ早く終わらせたいという気持ちから、早くにとおねがいしました。その後、抜歯に別の 医師にかかったのですが、その時顎の関節のことを言われました。「口の開閉時音がしないか と?」確かに大きく口を開け、閉じる時には「カク」と軽い音がします。
現在、抜歯もして今中断なんて出来ません。もしなにかあれば、検査で判っているはず。器具を 付けるなんて事はしないと思うのですが。。顎に、問題があれば矯正は出来ないと聞きます。 いったいどんな問題があれば出来ないのでしょうか?
考えていると段々不安になってきて。それで、お便りしました。出来ればご意見頂けないでしょうか? (器具を付けてまだ一ヶ月です。痛くて苦労してます。。)

回答  矯正治療を行う限り、全ての症例に顎関節症の危険は伴います。 その点子供の矯正は、成長期で環境への適応が柔軟なために顎関節への障害は少ないように 思います。「子供は文句を言わない・言えない」ということもあるかも知れません。

 顎関節に形態異常をもった成人でも、形態異常を修復するべく“リモデリング”という適応を 無言のうちに行っています。現在の咬合状態と顎関節の形態異常の不調和を、わずかながらも 修復しているわけです。そこに矯正治療による咬合の変化が起こると、変化についていけなくな った時に顎関節症が発症するものと思われます。
 顎関節症を治療するための矯正もあるくらいですから、咬合の変化が必ずしも“凶”とでるか どうかは分かりませんが、“凶”とでる可能性は否定できません。

 顎関節症については、比較的近年に解明が進みつつある疾患ですのでその全容が把握できて いるわけではありません。検査はあくまでも矯正治療のための検査であって、顎関節の診査までは されていないと思います。「顎関節症のことまで考えて矯正していない…多少の障害が現れても 身体が順応してくれる」というのが現状ではないでしょうか。

 現在あるのは顎関節の形態異常だけだと思います。実質的な顎関節症症状があるわけでは なさそうですから、一般の成人矯正とはそれほど危険率は変わらないように思います。

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