抜歯の基準はドクター毎に異なります。
欠損部の補綴

日付、時間:Mon Feb 7 14:47:20 Japan 2000    氏名: Y.M   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:38歳      性別: female  

質問:
早速のご回答どうもありがとうございました。やっと抜歯の痛みがとれてきたところへ 「まだまだ使えたような..」のお言葉は大ショックでした。やむをえないも のと安易に抜歯に同意してしまったことがとても悔やまれます。
抜いた歯は、8年位前にかなりひどい虫歯だったのを神経を抜き、中もかなりくりぬいて外側だけ 残った状態だったものに、しんをいれて銀をかぶせた状態でした。じつは治療直後からずっと、なん だかしくしくいたむような気がしていた歯でした。折れた状態も、中側は、負荷がかかっておれてしま ったような感じでしたが、外側は、じくじくともろく崩れたような感じで、歯茎の中でおれていました。 やはりなかでひどい状態だったのでしょうか。そんな状態でも何とか残すことはできたのでしょうか。
ともかく失った歯はもとにはもどらないので、先生のお話をうかがい、とりあえず部分入れ歯を作っ てもらって、条件が整えば(金銭的、精神的、肉体的に)インプラントをしてみようかなあとかんがえ ていますが、みなさん割と入れ歯は選択肢からはずされていることがおおいようですよね。 心理的抵抗感からでしょうか。部分入れ歯のメリット、デメリットをお教えください。 よろしくお願い いたします.

回答

局部床義歯 ブリッジ インプラント
利 点 隣在歯の削除量が少ない 天然歯とほぼ同様に使用が出来る 隣在歯への負担が少なく、天然歯とほぼ同様に使用が出来る
欠 点 違和感が強い
咬合負担能力が低い
鉤歯がムシ歯になりやすい
支台歯となる隣在歯の削除量が大きい
支台歯を抜髄した時には根尖病巣の可能性
脱離による歯牙喪失の危険性
保険適応外で費用が高い
必ずしも成功するとは限らない
場所によっては植立できない

 実物を診ていないので、抜かないで済んだかどうかは分かりません。でも抜歯の基準はドクター毎 に異なりますのでもう少し他の医院を探す努力が欲しかったと思います。そのことはさて置いて、 今後の対応ですね。

 インプラントも必ずしも成功するものではない(成功率90%)にしても、保険適応であれば間違い なく最初に選択すべき術式だと思います。しかし現実は、高額の費用がかかりますので似たような 効果であれば安い方を選ぶのが人情でしょうね。かといって、4番欠損で1本だけの入れ歯を入れ て満足されている人はほとんどいないのも現実です。

 稀に類似した(部分入れ歯を入れた)症例を見ることもありますが、さぞや不満一杯だろうと思って 「Bridgeにしましょか?」と訊ねると、「何も不自由していませんので」と断られることもあります。 入れ歯というコンプレックス、審美性、違和感、機能性などディメリットの多い反面、周囲の健全な 歯をいためずに済む可能性が少し高いことを考えれば、あくまでも個人の価値観の相違に大きく 影響されますが、部分入れ歯も決して悪いものでもないかも知れません。

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