不完全さの程度によって根尖部に炎症が残ります。
根尖病巣

日付、時間:Tue Feb 8 9:24:43 Japan 2000    氏名: yasumin   
所在都道府県:京都   職 業:主婦   年 齢:38歳      性別: female  

リーマとファイル
根管治療の決めてはこれ!
質問:
右下の奥から2番目(第1大臼歯?)の歯が根尖病巣で治療をうけました。
先生は、これは慢性的なものだから、必ず再発する。と言われました。それから3ヶ月後、 最初はものをかむとズキズキ痛んで、そのうち何もしなくてもズキズキ痛くなって、明日治 療に行こう、と思って寝ました。朝起きると、痛みはまったくなく、ただ、頬がはれてました (急性歯髄炎?)。 かなり深い虫歯の歯なので、詰め物を取って、薬を塗ってもらいました。抗生物質も飲んで、 2日後には、はれはひきました。現在治療中ですが、根尖病巣のときのように根本的な治療 がなされずに、また、再発するのでは・・と不安です。根尖病巣と歯髄炎について、根本的な 治療とはどのようなものなのか、教えてください。
また、家庭の医学によると、歯髄炎が慢性化すると痛みはないが周りに広がるので、専門医 の治療が必要、と書いてありました。そうなると、場合によっては骨髄炎になり、死んだりする のですか?
本気で治したい(治して欲しい)と思ってます。よろしくお願いします。

メールアドレス: shikata@mxa.nkansai.ne.jp   ホームページURL: http://

回答   根管治療の基本は、根管内に貯留した汚物(歯髄炎の場合は 炎症を起こした歯髄)をリーマやファイルで確実に機械的清掃を行うのが基本です。  その後に、生体親和性と封鎖性の優れた根管充填材で根尖部を綿密に封鎖(根管充填) します。この操作が完璧であれば、根尖病巣は治癒します。不完全さの程度によって根尖 部に炎症が残りますが、比較的完全に近ければ慢性炎症となりますし、不完全であれば炎症 も激しくなり、体調(抵抗力)の低下時に急性炎症として今回のような激しい炎症を起こします。

 根の形態によっては、誰がしてもダメというのもありますが、一般にはこの操作の完成度 の高さが技術の差といえると思います。完成度の高い治療は、治療回数が少なく、治療後 に痛みを残さないのが特徴と言えます。
 この完成度の高さこそが、歯医者選びのポイントといえます。しかし、 外見や人柄から判断することができませんので、うわさかご自身の経験に基づいて判断 するしか方法はないようです。

 ご質問の歯が、“誰が治療してもダメな歯”かどうかは分かりませんが、今の治療では根本的な 解決にならないことは間違いないように思います。骨髄炎になってからでも、完成度の高い治療 を行えば回復の可能性もありますし、最悪、該当歯を抜歯すれば炎症は治まります。余程他の 合併症でもない限り、死に至ることはありませんのでご心配にはおよびません。

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