日付、時間:Thu Feb 10 11:24:58 Japan 2000
氏名: C.S
所在都道府県:山梨
職 業:会社員
年 齢:30歳
性別: female
メールアドレス: chiaki.souma@vsea.com
ホームページURL: http://
痛みがある限り原因があるわけですが、原因が根管治療に問題がある場合には治療が
可能です。担当医の診断通り、亀裂が原因であるならば亀裂の位置とか方向が問題になって
きます。
亀裂があって“ばい菌が通り抜けできる”というのは、いかにも素人的な説明ですが、亀裂の
中に貯留した汚物に対するアレルギー反応が炎症を起こします。亀裂の大きさは汚物の貯留量
を決定します。貯留量の大きさは炎症の大きさや頻度を決定します。
いずれにしても、この亀裂を排除しない限り炎症は治まらないわけですが、最終的にはこの
亀裂を有する歯を全て排除(抜歯)してしまえば治まることは誰の目から見ても明らかです。
問題は、排除する部分をいかに最小限に抑えて、歯の機能を残すことが可能かどうかです。
従って亀裂の位置とか方向が問題になるわけです。
上顎第一大臼歯ということですので、根は3根あります。亀裂の位置と方向によってその3根
のいずれかを排除することにより、2根は残すことが可能な場合があります。いずれ、放置して
いても解決の糸口が見つかる可能性もありませんので亀裂の位置や方向を見定めて保存の
可能性のない根を部分的に抜歯して( ヘミセクション)残った根で、
多少いびつな形にはなりますがクラウンを被せて使うのが最善の方法だと思います。
ヘミセクションは残念なことに全ての歯医者ができるとは限りませんので、そのような治療方針
を積極的に提案してくれる歯科医を探す努力が必要です。
処置は通常の抜歯と同程度ですので、妊娠云々をそれ程意識する必要もありませんが、できる
ことなら妊娠と関係ない時期が望ましいと思います。