「できるだけ、神経を残すようにして下さい。」と患者さんの方から申し出るのが一番の解決策。
歯 髄 の 保 存 T

日付、時間:Tue Dec 15 13:37:36 Japan 1998    アクセスポイント:proxy.shinetsu.co.jp
氏名: 久野 祐樹    所在都道府県: 神奈川   職 業: 会社員   年 齢: 28歳     
   性別: male  

質問:
私は昔ながらの歯医者さんに通っています。先生は親切で非常に良いのですが、 友人が最近の歯医者さんは神経をとる治療はあまりやらないと言っていたのですが、本当ですか? 虫歯が神経にまで届いていたら抜くしかないと思っていたのですが... 私が今度治療する虫歯は、もしかすると神経に届いているかもしれないと先生が言っていたのですが、 そんな話を聞くと心配で治療を受けれません。よろしくお願い致します。

メールアドレス: s02889@sec.shinetsu.co.jp   ホームページURL: http://

歯髄炎
知覚過敏は歯髄に
炎症がある証拠
回答  私の医院では、歯槽膿漏末期の患者さんに対して歯髄を積極的に取って(抜髄)、手術や 連結固定を行って歯牙の保存を計っています。しかし、これはあくまでも歯槽膿漏末期に限って の話で、虫歯による歯髄炎初期段階での治療はやはり歯髄の保存を極力試みています。 最大限保存を心がけると言えば聞こえは良いのですが、これには患者さんの十分な理解が 必要です。手間・暇かけて当初の目標が達成できなかった場合、患者さんの信頼を失うことに なり兼ねないからです。

 例えば、いくら歯髄の保存処置を行っていても、歯にインレー等を詰めるときには知覚過敏が 残っています。「先生、未だしみるんですが大丈夫でしょうか?」と患者さんは不安げに尋ねます。 「最大限の努力をしていますから、1週間程度はしみるでしょうが徐々に治まってくるはずです。」 「それでも治まらない時は、色々と追加処置も行いますので99%は大丈夫です。それでも ダメな時には、あきらめてください。折角詰めたものであっても除去して抜髄します。」と長々と説明して 理解を得るようにしています。それでも、運悪く抜髄になったケースではどうしても"不信感"が 芽生えているように感じます。全く割の合わない作業だなとつくづく感じている次第です。 そんな具合なので、元々信頼を得ている患者さんには極力神経の保存を試みますが、 歯科医に対して不信感のある患者さんに対してはどうしても抜髄の決断が早いのが 実態です。

 「できるだけ、神経を残すようにして下さい。」と患者さんの方から申し出るのが一番の 解決策だと思いますよ。最大限努力してうまくいかなかったも元々、というくらいの気持ちで 治療すれば案外多くの場合成功するでしょうし、失敗しても責任が半々だと思えば歯科医も 思いきった処置が可能になります。

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