日付、時間:Fri Feb 11 1:58:30 Japan 2000
氏名: F.R
所在都道府県:広島
職 業:会社員
年 齢:25歳
性別: female
質問:
左下3,4と6年前くらい前に差し歯にしました。
もともと抜髄してある歯だったのですがまだかぶせにはなってなくて、少し痛いなあって位の
症状だったのですが、医師に差し歯をすすめられて、保険外で作りました(2本で10万円)。
何年か前からその周囲の歯茎がはれて、臭いにおいがあったんですが、今通ってる
歯科で、さし歯をケアしやすい形に変えてもらい、(保険で)見ためはすきまがすこしできて前より
悪いんですがはれも匂いもおさまりました。
しかしこの前、差し歯の根もとあたりの歯茎がすこしはれて、痛みがあらわれたんです。レントゲ
ンを見せてもらうと、根っこが吸収されて短くなってて、先には黒く膿がたまってまし
た。「できたら根管治療した方がいいが、かなり太い芯をたててあるため衝撃で割れる危険
がある」とのことで、とりあえず歯茎を切開して取り除きました。
根が割れてしまった場合は抜歯しないといけないそうで、 無理に治療するほうがあぶないみたい
なこと言われました。 でも遅かれ早かれ使えなくなる日がくるからそのときにはブリッジになると
のこと。確かに、私から見てもかなり太い芯で、その周りの歯はかなり薄くて弱いとおもいます。
何度も治療を繰り返した差し歯ならともかく、始めからそんなに太いものを使用することはあるん
でしょうか?
それと、差し歯にした部分だけ、歯槽骨が少ないんですがやっぱり差し歯にすると歯茎
って痩せるんですか?
年齢の割に抜髄してる歯がたくさんあるので、自分の口の中がこの先どんな状態になるのか不安
になります。半分死んだ歯との説明がありましたがケアしだいですこしはもちは違うものでしょうか
・・・
ご意見・ご感想:
真面目に治療してきたつもりなのに同年代よりかなりヒドイです。どうかよろし
くおねがいします。
最初の抜髄時の根管治療から問題があったようですね。しかも、6年前の治療時には痛みが
あったにも関わらず、根管治療をやり直さないで?さし歯にしたのも疑問が残ります。
ポスト部分(芯)を治療しなおす場合には、ムシ歯の大きさによりますのでどうしても太くなる
傾向があります。しかし、新規に作る場合には“根の太さの1/3”程度に設定するのが基本です。
作成時点でどのような問題があって太くなったかはわかりませんが、それを除去するとなると歯根
破折を覚悟しての治療になりますし、もし割れてしまったら抜歯しないといけないでしょうね。
とは言っても、痛みのある根尖病巣を抱えていても問題の解決にはなりませんので思い切って
除去して根管治療をやり直すべきだと思います。太さにもよりますが、慎重に削れば案外破折は
少ないのも事実です。
一方、“差し歯にした部分だけ、歯槽骨が少ない”件に関しては原因を特定して対処しないと問題
が残ります。普通さし歯にしただけでは歯槽骨に大きな変化をもたらすことはありません。骨欠損
の場所か形態から原因がある程度は推測できるのではないでしょうか。例えば、根の残存歯質が
少なくてすでにヒビが入っていたり、穴が開いているような疑いがあるのであればポストの除去どこ
ろの騒ぎではありません。
どうもムシ歯の進行傾向が強そうですので、今後注意するのは勿論ですがそれでも抜髄しなくて
はならない機会も多いように思います。また、他にも抜髄した歯が多数あるとのことですが、それら
の治療についても同じような問題が発生する可能性も高いように思います。根管治療が全面的に
信頼できるような歯科医院を、今から真剣に探しておくのが当面の防御策ではないでしょうか。