外観は何ともないように見えても中の象牙質部分だけが大ムシ歯!
神経を取る程のムシ歯

日付、時間:Sat Feb 12 6:24:29 Japan 2000    氏名: Kちゃん   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:38歳      性別: male  

歯髄に達する大きなムシ歯
レントゲンを見ないと分からない
質問:
 現在通院している歯医者の治療に疑問があります。
9月最初〜10月末の2ヶ月間の通院時には、毎週、歯石・歯垢の除去ばかりを行い虫歯の 治療は一切行っていませんでした。先日、3ヶ月ぶりにその歯医者に行ったら、神経を抜か なければいけないほどの虫歯があるとのことでした。
虫歯は、3ヶ月でこんなに進行するものなのでしょうか?

回答  子供のムシ歯は進行が早く、ちょっとした小さなムシ歯が半年くらいで神経に達するくらい になります。一方、歯質の石灰化が進んだ大人のムシ歯は進行が遅く、20歳くらいですと 2年、40歳くらいだと3〜4年程度かかります。

 また、外観は何ともないように見えても中の象牙質部分だけが大ムシ歯になって、あたかも エナメル質が卵の殻のような感じで中は空洞みたいなケースも多く見受けられます。 「この前検診でムシ歯なしと言われたのに、或る日突然エナメル質が欠けて大ムシ歯」といった ケースもあります。それだけの大ムシ歯でもまだ痛みがないことも多く、反対に「ちょっと滲みだ したので早めに来ました」というのがいかに手遅れであるかが分かっていただけると思います。

 ご質問のケース、数か月前の治療時に全体のレントゲンを撮ったかどうか分かりませんが、 撮ってなければ発見できなかったのは当然だったかも知れません。また、仮に撮っていたと しても、特別な訴えがない限り、また、“疑うべき何か”が全くなければ、レントゲンを全体に 見ただけでは見えてこないこともいたし方ないことのようにも思います。

 集団検診にしても、また刑事事件みたいなものでも、余程疑ってかからないと見えないもの ってあるでしょう。

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