日付、時間:Sun Feb 13 23:59:57 Japan 2000
氏名: とも
所在都道府県:千葉
職 業:会社員
年 齢:34歳
性別: male
質問:
去年の夏頃からHP拝見しております。実にすばらしいです。
質問です。5〜6年前に右上6番の抜髄をしました。根充不十分のため、その歯に根
尖病巣ができ、非常に痛んだので、再度治療をしてもらったのですが、もともと穴が大きかった
ためと、堅い土台が入っていたために治療中に破折したらしく、破折したと思われる根をヘミセ
クションで取り除きました。
が、また腫れるのです。X線では、病巣は見られないようで、どうも残りの2本の根のの間にひび
が入っているのか、もしくはもっとも長い根の穴が太い(12番とかいってたと思います)のでそこ
にひびが入っているようです。さて、残りの2本の根の間を切って(セパレーションですか?)2本
にする、またはもう1本取り除いて1本の根で持たせる、というのは可能でしょうか?
やはり抜歯してブリッジするよりないのでしょうか?
インプラントは可能でしょうか?
主治医は難しい場所だとおっしゃっていました。ちなみに7,4番も抜髄しています。セカンド・オ
ピニオンを伺いたくメールいたしました。是非お願いします。
メールアドレス: urayama@cba.att.ne.jp
ホームページURL: http://
“根充不十分”って悔やまれますね。残る根っこ何の原因があるのでしょうか。その原因によって
対処方法が大きく異なります。“原因の除去こそが治癒に導く最善の方法”だからです。
残る2本の根管治療に不備がないのでしょうか?明らかに症状のあった根はヘミセクションにより
排除したわけですが、残る2根管については根管治療のやり直しはしましたか?または根管治療に
問題がないかどうかを確認しましたか?1根を失敗するような根管治療は原則として残る根管も間
違いのない治療がしてあるとは思えません。
根管治療に問題がないとすれば、ヒビとか破折が原因として浮上してきます。そうなると
セパレーションかヘミセクションが
有効な手段として考えられますが、問題は保険療養規則です。上顎大臼歯の1根ヘミセクション
は認められていますが、そのあとのヘミセクションもセパレーションも保険適応外になってしまう
からです。1/3だけ残してもそう長くは保たないだろうから、という親心的発想からかも知れませ
んが、“長く保つ可能性の少ないものにお金は出せない”というのが本音の規則だと思います。
歯の機能保全を最優先に考えれば、ヘミセクションもセパレーションも有効な治療方法だと思
います。しかし、保険が効かないのでという事で、高いお金を支払ってまで価値があるかというと
“?”です。インプラントは上顎第一大臼歯部分は、おそらく不可能だと思います。
根管治療を確かめた上で、抜歯して保険のBridgeにするのが実質的な選択だと思います。
返信:
大変丁寧なご返事ありがとうございます。
やはりご指摘通り、ブリッジにすることにしました。そもそもの根充がうまくいっていなかった(もう
6年前、熊本でのことです)のは残念ですが、今かかっているドクターはよくやってくれたと思いま
す。ヘミセクションした残りの2本の根管については問題なく治療し直してもらったと思いますが、
やはり破折(ひび?)が複数あったようです。
セパレーションは可能か?と相談したのですが、どうも原因は一つではなく、セパレーションしても
治癒は難しいだろうとのことで、納得の上で抜歯してもらいました。
抜歯してみると、3カ所で割れるくらいもろくなっており、肉芽?もいくつか付着していて、ずいぶん
悪い状態だったようです。今はすっきりしています。
奇しくも私の主治医が、河田先生と同じ結論に達したと言うことで、とりあえずほっとしています。
今後はブリッジが少しでも長持ちするようにメンテナンスに心がけたいと思います。
3ヶ月ごとくらいには点検に通いますか・・・。
重ねまして、丁寧なメイルありがとうございました。