日付、時間:Mon Feb 14 6:24:09 Japan 2000
氏名: A
所在都道府県:東京
職 業:その他
年 齢:19歳
性別: female
メールアドレス: pearlsgirl_@hotmail.com
ホームページURL: http://
大学の先生と私の考え方が異っていると思いますので、期待される解答かどうかわかりません。
歯周疾患の定義は、レントゲン的に“炎症が歯槽骨に及ぶもの”、それ以前の歯槽骨に骨破壊像
の認められないものを歯肉炎と分類しているからです。異論があろうかとは思いますが、歯肉炎も
歯槽膿漏も原因は、歯石(異物)の進入によって引き起こされる炎症です。歯石→最も影響力の強
いものは歯肉縁下歯石です。
歯石沈着は、何も成人になってからではなく、無論30歳を過ぎてから沈着するものではなく生まれ
た時から?歯に沈着する要素は同じくあると思います。ところが、歯の無い時期は、無論歯がない
わけですから論外。乳歯は、1歳前後から萠出を始めますが、歯肉縁下に侵入する以前に歯の方が
伸びてきますので、縁下歯石は存在しません。また、萠出を停止した時点から歯肉縁下への侵入が
始まるわけですから、乳歯であったも歯槽膿漏になる可能性もありますが、実際には、侵入して骨破
壊を起こす以前に脱落してしまいます。
永久歯も同じです。6歳(萠出と同時)くらいから歯石沈着は始まりますが、萠出が止まるまでは歯肉
縁下への侵入はないと考えても良いかと思います。萠出が止まってから、徐々に歯石は沈着と歯肉縁
下への侵入を始めるわけですが、歯槽骨に達するには最低でも数年かかると思われます。
全身疾患を有する場合や若年性歯周疾患と呼ばれるものは別にして、歯槽骨に到達し始めるのは
おおむね20歳前後だと思います。しかし、その時期にはレントゲンで確認できる程の骨欠損がないの
が普通です。レントゲンってかなりアバウトでアナログ的な発想です。
そのアナログ的な診査に引っかかる程の骨欠損に成長するのが30歳を超えてからというのが実態
だと思います。
疾患の分類は、原因の相違によって分けるべきです。原因が異なれば対処方法が違うからです。
それを、炎症はあるが歯肉に限局しているか歯槽骨に達しているどうかで分類したのが間違いだと
思います。しかもレントゲンというアナログ的な基準で。分類を先にしたものですから、“原因も異な
るはずだ”という発想から、関与する菌が異なるはずだという誤った発想が生まれて、“若年性と成
人性”“歯肉炎と歯周疾患”が異なる菌が関与するみたいな発想は今の歯科界を支配しているよう
に思われます。
原因は同じ、宿主の抵抗力と歯石沈着速度(体質)が異なるだけの話だと思います。その臨床的
異常が確認できる時期がおおむね35歳だと思えば謎が解けるのではないでしょうか。
返信:
どうもホントにありがとうございました 実はこの問題、今週の金曜に行われる口腔衛生学のテストに
出るんです(笑)
なんとなくポイントつかめたのでこれでちゃんとした解答がかけそうだしこれから指導する立場になる
にあたって、いい勉強ができました。
歯周疾患についても、他についてもまだまだ知識が未熟なもんで臨床に出るのもあと少しなのに、こ
れではと思う毎日ですこれからいろんな壁にぶつかりますが、また何かあったらよろしくお願いします。
どうもでしたっ