日付、時間:Fri Feb 18 11:41:28 Japan 2000
氏名: Y.V.K
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:26歳
性別: female
質問:
昨年12月の初めごろに右下の親知らずを抜歯しました。もう約3ヶ月になりますが、
未だに舌が痺れていて回復しているように感じられません。
こちらの質問コーナーで、親知らずの抜歯後、知覚麻痺している方の話しを読みました。私が
通院していた歯医者さんにも、回復には個人差があり、2、3ヶ月で治る人もいれば、半年、一年
とかかる人もいるということは言われましたが、こちらの質問コーナーに出ていた方は、何か薬
を飲んでいるとのこと。私自身は、待つしかないと言われ、特に、今は何もしていません。それで
いいのかどうか心配なのですが。
また、神経が切断されてしまっていたら、もう回復はしないということなんですよね?
現在の症状から、それを判断することはできるんでしょうか。あるいは、判断する方法があります
でしょうか?
“神経切断”は普通ありえないと思います。切断する可能性が高いのは、歯冠部をカットする際
ですが、歯冠部と神経は多少距離がありますので余程のことが無い限りありえないことです。また、
完全に切断されている場合には、“しびれる”程度ではなく“全く感覚がない”という状態です。
一番あり得るのは、根尖部が神経に近い(時には近いどころかクロスした状態)場合に、根が
抜ける際に神経を直接引っかいたり、薄い骨が割れて神経に食い込んだ状態です。傷ついた
神経や破折した?骨も自然回復しますが、相当長期間必要なことは説明された通りです。
基本的には自然の回復を待つしか方法がないのですが、当初は炎症を起こさないように抗生
物質投与や、多量の血液による圧迫の可能性も考慮して血液吸収を促進させるために消炎酵
素剤の投与を行います。抜歯後の投薬に含まれていたと思います。
その後は、自然の回復力を援助する意味でビタミンCやBを投薬しますが、どちらかといえば
気休めみたいなものです。ビタミンCはご存知のように、新陳代謝を高めて回復を早めようという
モノです。日焼けした肌の新陳代謝を高めて早く白い肌に戻すのと同じです。ビタミンCを飲んだ
からって「それ程肌が白くなったかしら?」って思いませんか。それと同じくらいの効果が認めら
れる、裏を返せばしの程度の効果だと思ってください。
知覚過敏麻痺が起こった時に最も重要なことは、“回復の兆しがあるかどうか”です。しびれた
程度が遅いながらも少なくなったとか、範囲が狭くなった、というのが重要な目安です。3か月間
全く変化がないのか、それともほんの少しでも程度が軽くなったかが判断の一つになります。