歯髄壊死を防ぐ最も有効な手段は歯周疾患の進行を抑制することです。
上行性歯髄炎

日付、時間:Tue Feb 22 20:33:34 Japan 2000    氏名: 左下7番の患者です。   
所在都道府県:大阪   職 業:会社員   年 齢:35歳      性別: male  

知覚過敏 質問:
先生こんばんは。素朴な疑問がまた生まれましたので質問します。HPの 上行性歯髄炎のページで、象牙質知覚過敏→歯髄壊死という シナリオがありますが、その場合特に痛みもなく、本人も知らない間に歯髄が死んでしまうのです か?
歯髄壊死を遅らすためにはしみるようなもの、冷たいものや熱いものは避けた方がいいのですか?
それともそんなこととは関わりなく壊死するときは壊死するのですか?
歯髄が死んでしまっているかどうかレントゲンでは確認できないのですね?
宜しくお願いします。
PS 左下の7番、以前は腫れてないときでも歯磨きすると膿が出て悪臭があったのですが、あれ 以来ぴたっと膿もにおいも全くなくなりました^o^

メールアドレス: samaramarun@hotmail.com   ホームページURL: http://

回答  象牙質知覚過敏症は、歯周疾患進行により変質した罹患部分象牙質内の有機質に対して、 起きた歯髄炎症だと理解しています。歯髄炎症が軽いうちは、歯磨きの時滲みるとか冷たい モノが滲みる程度ですが、炎症の激化に伴って熱いモノまで滲みるようになります。

 時には夜も寝れない程の痛みになることもありますが、そこまで痛まないにしてもかなりの 苦痛を感じることが多いと思います。これが、歯髄の死ぬ直前の症状ですから普通は分かりま す。ところが実際には、「歯医者に行かなくっては」と思いながらも、歯髄が完全に死んでしまう と一時期痛みが全く消失してしまいますので「治った!歯医者に行かなくって済んだ」と勘違い していまうケースが多いように思います。
 その結果半年後に根尖病巣となって歯肉が腫れたりして、いよいよ観念して歯科医院に行く ようになります。

 歯髄壊死を早期の段階でレントゲンで判断するのは困難なことです。根尖病巣まで発達して やっと確認できる状態になります。それまでの期間ですと「夜も眠れなかったとか、熱いモノまで 滲みていた」という問診が一番の決めてになります。

 歯髄壊死を防ぐ最も有効な手段は歯周疾患の進行を抑制することです。毎月もスケーリングが 最も効果的!知覚過敏処置(薬剤塗布)も効果がある場合が多いようですが、“冷たいものや熱 いものは避ける”のは何の効果もないと思います。

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