日付、時間:Thu Feb 24 20:32:37 Japan 2000
氏名:
所在都道府県:大阪
職 業:会社員
年 齢:24歳
性別: female
質問:
つかぬ事をお聞きしたいのですが、上の犬歯の差し歯の土台で以前はネジのような
もの(ポスト?)だったんですけど、今度はコアになりました。前とは別の歯医者でしたんですけど、
この土台の差は何が違うのでしょうか?
こういう土台の物の違いは歯医者によって異なるのでしょうか?
そして強度的なものや寿命には差はあるのでしょうか?
よろしくお願いします。
ご指摘の通り、さし歯のポスト部分にはネジ式のものと金属鋳造体の2種類があります。
歯医者の主観によって異なることもありますが、最大の選択基準は“残存歯質の量”です。歯冠
部分が全く崩壊している歯に対してはネジ式では(原則)対応できません。残存歯質が多い場合
にはネジ式の方が圧倒的に有利ですが、その中間的な残存歯質の場合どちらを選択するかは
“その場の状況と周囲の状況”によって異なります。
一般に、神経を抜いた歯は歯冠崩壊が軽度な場合は、神経の有る歯と同様
レジンを詰めるだけで修復しますが、それでは修復が不可能な程度の崩壊ですとネジを打ち込
んでコアを作ります。後日根管治療に問題が生じた場合、除去が簡単で対応が容易なことも理由の
一つかも知れません。
最初、ネジ式のコアだったさし歯も、経年的に二次カリエスや変色・破折などの理由により再度の
治療が必要となってきます。その場合は、根管治療の“白黒”もついていますので、歯冠崩壊の程
度に応じてメタルコアでの修復になる可能性が高いように認識しています。
メタルコアの方が強度においてはやや有利な点もあり、“丁寧な治療”のような解釈もありますが、
歯根破折の頻度や二次カリエスになった場合の歯根損傷が大きいなどのデメリットもありますので
単純な評価はできません。現状では、上記の歯冠崩壊の程度に応じて選択するのが最善の選択
だと思います。