異物の存在が炎症の原因!
完治しない歯

日付、時間:Sat Feb 26 18:49:45 Japan 2000    氏名: YK   
所在都道府県:東京   職 業:主婦   年 齢:37歳      性別: female  

根尖病巣
根尖病巣
進行速度は根管充填の完成度に比例ます
質問:
何度も質問をして大変申し訳ありません。貴ホームページ上のQ&Aに「 原因不明の歯の痛み」の欄に載っている37歳の主婦です。大変お世 話になっています。
差し歯にしている前歯ですが、相変わらずたまに痛みがあることに代わりはないですが、いつもの ことではないのであまり気にせずに過ごしていました(何しろもう10年この状態ですので)。
今日、別の歯のことでずっとかかりつけの歯医者さんに行きましたが、たまたま前歯に痛みがあっ たので、もう1度聞いてみました。「やっぱり、歯茎が炎症して痛いのでしょうか?」
「これは歯茎ではなく、歯の痛みです。歯の神経を抜くときに 回りの神経に少し障ってしまってこう なる場合があります。 歯の神経ではなく、周りの神経が炎症を起こして痛む時が あるのだと思い ます。 昔の古傷が痛むのと似たような感じです。 たまに疼くだけで、普段は痛まないのであれば、 そのままで問題 ありません」
と言われました。本当に大丈夫なんでしょうか?
差し歯にするために神経を抜いたのは約18年前で、時々痛むようになったのは10年ほど前からです。 何度も申し訳ありませんが、お暇なときで結構です。お返事頂けましたらうれしいです。

ご意見・ご感想:
ずっと時々拝見させて頂いています。内容の濃さでは日本一の歯のページで は?と思います。助かってらっしゃる方は、本当に沢山いらっしゃることでしょう。

回答  さし歯の不適合等による歯肉炎症でなければ、根管治療に問題があるのでしょう。 それも18年かかってわずかづつ悪くなっているようですので、比較的小さな問題のように思い ます。

 根本的に解決するには、一旦さし歯をはずして根管治療をやり直すのが良いとは思いますが、 やり直せば必ず回復する保証がないのと、さし歯をはずすにあたって歯根が破折してしまう危険 性があります。偶然にもさし歯が脱離したとかさし歯を作り直す必然性は生じた場合や、根尖病 巣が激しい炎症を起こしてどうしても治療しなくてはならない状況であれば危険をおかしても根本 的な治療に踏み切らざるを得ないでしょうが、今の程度ですとそのまま使っておいた方が有利と いう判断でしょうね。

 おそらく現状は周囲の歯に迷惑がかからない程度なのでしょうが、迷惑がかかる寸前まで放置 しておいてから治療しても治癒の確率は変わらない(根管治療の腕にもよります)し、今後の進行 も遅いと判断されているように思います。

返信:
根管治療についてですが、この歯は、実は何度か再治療を行ってます。 この歯(右上前1番)の歴史ですが、

  1. 18年前、左の1番がちょっとした事故で根本が割れてしまい抜歯、ブリッジにする為に神経を抜 きました。
  2. 13年前、痛くなったのでA歯医者さんでブリッジを外さずに裏を削って根管治療をしましたが、そ の後すぐ再発。この歯医者さんは、「ブリッジを外さなければ、奥まで治療が出来ないので、暫く様子 を見ましょう」とおっしゃいました(あまり腕が良くない評判のお医者様)。
     その後、症状も収まったし、怖い者知らずで若かったので放置。
    ★この時点では、元々の根管治療不備と再治療に問題があったようですね。
  3. 10年前、また痛くなり、別のB歯医者さんへ行きました。レントゲン上から再発と判断されました。 この歯医者さんは、「ブリッジを外す必要はありません」ということで、また裏を削って治療。でも、予 後が良くありません。親切な歯医者さんなので、1ヶ月から3.4ヶ月おきに痛くなる私の歯をその度に 再治療してくださいました。レントゲンを眺めては「きれいなのに・・・」と首を傾げながらの治療でした。   腕も良いと評判の歯医者さんでした。
    ★一般的な概念からは、十分な根管治療だったようですが、それだけでは足りない“何か(側枝・ 副根管など?)が存在した奇形歯だったかも” 
  4. ずっと痛み続けるわけでもなく、痛みも「憂鬱になる程度」の弱さでしたが、不安だった私は、別 の開業医さん、大阪歯科大学、阪大歯学部へと診察を受けに行ってみましたが、皆さんレントゲンを 見つめては、「綺麗に治療してるけど・・・」という判断でした。
     最後の阪大歯学部で、「歯茎の問題もあるかも」と言われ、歯周病認定医で、根管治療も出来る歯 医者さんということで、紹介して頂いたのが、現在かかりつけの先生です。もう9年通ってます。
  5. この先生は、9年前の初診時に「歯茎の状態から見て、痛みの出る可能性は低いです」と言われ、 再度根管治療をして下さいました。勿論、レントゲン上では問題はなかったようです。ブリッジも大分 古びていたので、外して治療を行いました。痛みが出た時の再治療の為に暫く借り止めで様子を見 ていました。
    が、「歯ぎしりが原因では?」という新しい原因説が出まして、奥歯のかみ合わせを治しました。 すると、痛みが消えたのでやはり「これが原因だったのかな」と当時は納得したりもしました。
    ★因果関係は分かりません。
  6. 「歯ぎしりが原因」だったのかも知れないと、一応原因が判ったので安心感も手伝い、痛みを感じ ることもかなり少なくなりました。なので、その後はあまり気にすることなく現在に至りました。
  7. 以来9年を経た今、改めて「この歯はやっぱり歯茎がいたいんでしょうか?」と質問したところ、 「神経を抜いたとき・・・・・」以下は先日のご相談した内容です。
    ★先述の“以外な根管(治療不能)”が残ったままか、度重なる治療の結果、根管充填物が根尖 口外に押し出されて吸収されないまま残っているか。
  8. 痛む時は、必ずそうではありませんが、主に「体調の悪いとき」「他の歯や歯茎が痛むとき」が多い です。痛み出すと2.3日以上続きます。その後、何事もなかったように直る・・の繰り返しです。
    ★炎症を起こす原因としてはかなり小さな原因があるので、生体の抵抗力が低下した時に軽い 炎症を起こしているようです。
今回の質問ですが、この歯は、「根管治療不備」なのでしょうか?
再治療の必要性はないのでしょうか?
10〜9年前に何度も再治療(必要性は無いようでしたが)してるので、今更再治療しても直らないで しょうか?
この歯の行方はどうなるのでしょうか?
たまに痛むくらいは放っておいて良いのでしょうか?
本当に申し訳ありませんが、宜しくお願い致します。

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