日付、時間:Wed Mar 1 11:43:29 Japan 2000
氏名: N.S
所在都道府県:静岡
職 業:会社員
年 齢:37歳
性別: female
質問:
6歳の息子のことで質問です。あごが細く、乳歯が隙間なく並んでいます。
下顎の前歯とその左隣の歯は融合歯です。そのために永久歯の歯並びに不安があり、歯
医者さんで相談したところ、歯列育形成の話をされました。乳歯の歯並びを変化させ、正しい
位置に永久歯が生えるようにする。ということで、私自身としては、乗り気ではあるのですが、
大人になってから矯正しても構わないだろう。と主人は言います。
矯正治療と、歯列育形成では、どちらのほうが有効な治療法でしょうか。下の前歯は、1本永
久歯が生えてきています。この段階から歯列育形成を始めて手後れということはないのでしょ
うか。
また、融合歯がぐらぐらしていますが、まだまだ抜けそうにありません。ところが、その下から、
永久歯が1本顔を出しています。そのような場合、むりやり乳歯を抜いてしまっていいのでしょ
うか?
メールアドレス: nukui.izumi@sbc.toshiba-machine.co.jp
ホームページURL: http://
融合歯は、普通の乳歯同様“食事に差し障り”があるようですと抜歯されても結構です。融合歯
と永久歯とは別物ですから、融合歯に関しては特別な思い入れは無用です。
乳歯の萠出時(3歳ころ)は、通常アゴの大きさに比例して綺麗な歯並びになります。そののち
アゴは成長して大きくなりますが乳歯の大きさは同じです。その結果、6歳ころになると歯と歯の
あいだに隙間ができてきます。この時期を専門家は“醜いアヒルの子”と呼んでいます。
“醜いアヒルの子”時期をすぎれば、大きな永久歯が綺麗に生え揃うことになるわけですが、この
時期に歯と歯のあいだに隙間がないとすれば、あとから生えてくる大きな永久歯はスペース不足の
ために乱杭状態もしくは八重歯になってしまうといわれています。
“醜いアヒルの子”時期に“綺麗なアヒル”のままの子供は、最近?の検診でよく見かけます。どう
なるのかちょっと心配はしていますが、「といって積極的な矯正を勧めるのも…」と実のところ悩んで
います。
“歯列育形成”という言葉ははじめてですが、アゴを広げて(拡大)萠出スペースを確保するという
意味でしょうね。入れ歯みたいなものを口腔内に装着して、ネジを広げてアゴを大きくするような処置
を行うのだと思いますが、何分低学年の子供に装着しますのでかなり抵抗があります。
大人でも入れ歯を入れて食事したり会話するのに大きな抵抗があるのに、育ち盛りの子供に装着
するのは拷問にも等しいのではないかと危惧しています。成る程うまくいけば、永久歯の便宜抜去は
回避できますし、高学年になってからの矯正は楽になると思います。
その辺の価値判断は、ドクターによっても異なりますし、親御さんの間でも異なると思いますので
どちらを選ぶかはご両親の判断にお任せいたします。
返信:
アドバイスありがとうございました。
もう少し、主治医の先生に話も詳しく聞いて、主人と相談してみます。