日付、時間:Thu Mar 2 17:06:01 Japan 2000
氏名: T
所在都道府県:神奈川
:会社員
年 齢:32歳
性別: male
質問:
先週の月曜日に右下の親知らずを抜きました。抜いた所の痛みはないのですが、
それから9日も経つのに、未だに右側の顔が痺れています。痺れの範囲は、右半分の眉から、
目、ほっぺ、唇ぐらいまでです。
笑うと、周りの人から見ても明らかにおかしいと言われます。まばたきも、まともにできないようで、
右目が乾いて痛いほどです。治療を受けた歯医者に電話で相談したのですが、『日が経つに連れ、
だんだんと良くなるよ』と言われました。しかし、一向に直る気配がなく、不安を感じております。
どこか専門医に相談するべきでしょうか?
『日が経つに連れ、だんだんと良くなるよ』としか言い様がないですね。
あって欲しくはないのは当然ですが、親知らずを抜歯するに当たって、知覚麻痺の危険は避け様の
ないリスクです。あくまでも神経に対する外傷ですので「必ず回復する」という信念があると同時に、
「もし治らなかったら…」という心配は患者さん同様術者も感じているはずです。
神経の回復は一般に、通常組織よりもかなり遅く、目に見えるような回復は見込めません。期待
する回復速度の1/10以下と思った方が無難です。痺れの範囲が普通より少し広いように思います
がそのことは気にすることはありません。というより気にしても仕方ないといった方が正しいかも
知れません。過去の経験から、外傷ですから必ず治るものだという確信はありますが、治った症例
の半数以上は治癒が遅くヤキモキした記憶があります。
自然の回復力に頼るしかないのが神経損傷です。西洋医学では、新陳代謝を早めて治癒を促進
するためにビタミン剤を投与しますが、この辺の分野では東洋医学の方が実力を発揮し易いように
思います。カイロプラクティック・針などの理学療法的手段が治癒促進には有効ではないでしょうか。
返信:
ご回答ありがとうございました。先生のお蔭で、だいぶ安心する事ができました。
右目のまばたきもままならず、口をゆすいでも右唇から水がこぼれてしまうような状態なので、
もし、このままずっとだったらと不安に感じておりました。
先生のこのホームページは、大変良いものだと思います。これからも、頑張ってください。
ありがとうございました。