日付、時間：Tue Mar 21 20:47:01 Japan 2000 　　 氏名： ｙｋ　　　
所在都道府県：大阪　　 職　業：その他 　 年　齢：29歳　　　 　 性別：　female　　

初診時パノラマ

質問：
今日、夕方診察をお願いしたものです。お忙しい時間にややこしい電話を差し上げ申し 訳ありませんでした。
現在、右上5番の歯を治療中で、よくよく考えてみると去年の12月から治療が始まって、まだ終わ らない状況です。長年通ってる歯科で、家から徒歩5分ということもあり通い続けていたのですが、 いろいろ納得出来ないことが続き、今日思い切って先生のところにお電話させて頂きました。今週 の金曜日そちらに伺う予定ですのでよろしくお願い致します。

ご意見・ご感想：
定期的にホームページを拝見しております。先生のご熱心な姿勢にいつも感 心しております。

　電話でも申し上げた通り、抜髄とか根管治療が必ず良好な予後が得られるという現状ではありま せん。根の弯曲・副根管・リーマの破折などどうしようもない状況っていうのは少なからず存在します 。

　反面、治療が可能かどうか・どの程度の治療効果が期待できるか・または見込みがあるとかない とかは、１回か２回の治療で診断はつくはずです。また、そうでなければいけないとも思います。治療 の可否や全体の状況と今後の見通しについては、何らかのアドバイスができると思いますので、 一度診察させていただきたいと存じます。
　詳細はレントゲン、その他拝見したのちに説明させていただきます。

治療経過

65|治療前　Dental写真

65|治療後　Dental写真

診断：
　主訴の５|よりもむしろ６|頬側分岐部の歯肉腫脹の方が厄介で気になる存在です。 ６|の近心頬側根は弯曲しており、弯曲部より根尖側の根管充填は不十分です。ただ、実際 に１時間以上かけて根管治療を試みた結果、近心頬側根の弯曲部は自然閉鎖されているせいか なっとくの行く根管治療は不可能でした。
　原因がそれ以外の根管に存在する可能性もありますので、残る２根管についても根管治療を行い 即日充填した結果、２週間後には歯肉腫脹は見事に改善しています。原因が残る２根管であった 場合にはこのまま治癒する可能性もありますが、問題の近心頬側根であった場合には、 歯根端切除もしくはヘミセクションを検討いたします。

　一方３か月治療をしたという５|は、根管内の機械的清掃が不十分で「これではいくら治療 しても回復不能」と思われました。６|同様根管内の機械的清掃を行い即日充填しましたが、 今後おそらく回復するものと思われます。