医療上の有益性が副作用をいかに上回るか。
フッ素とシーラント

日付、時間:Tue Mar 21 22:26:51 Japan 2000    氏名: y.h   
所在都道府県:福岡   職 業:主婦   年 齢:32歳      性別: female  

質問:
 雑誌やテレビで、フッ素とシーラントは、環境ホルモンが、内容物に含まれているの で、体に良くないと言うことですが、今日3歳の子供を歯科に連れて行った時、虫歯になりにくい ので、薦められました。
歯科の先生の説明では、心配は、要らないとの説明でした。 私の子供は、アレルギー体質で アトピーと、喘息を持っているので、少し心配ですが、体に影響がなく虫歯になりにくいのなら、 治療を受けたい気もします。
フッ素とシーラントを先生なら薦められますか?
体に与える影響は、いかがなものでしょうか?

回答  数年前までは、「金属はともかく、高分子なら大丈夫」と思っていました。 環境ホルモンの問題がクローズアップされだしてからは、「絶対大丈夫」とはいいきれない状況に 変化したことは間違いありません。厚生省や公的機関の発表では、問題ないといわれていますが、 全く問題ないとは思えません。とはいってもどの程度の影響があるかについては全く報告がない のも現状です。

 “アレルギー体質でアトピーと、喘息を持っている”ということですので、汚染物質の充満している 現代社会で、抵抗力が弱いお子様のようですが、今更一つ増えたからといって直接目に見える かたちの障害が現れる程の有害性もないのではないかと認識しています。
 開き直った発言で申し訳ありませんが、医療行為(薬剤も)には副作用が付き物です。“医療上の 有益性が副作用をいかに上回るか”が治療を決定している現状を踏まえて“フッ素とシーラント”を 考えると、存在の明らかでない副作用とそれらの有効性との比較になってしまいます。
 また、現実にはフッ素とシーラントを上回る素材がないことも考慮しなくてはいけないのではない でしょうか。

 結論としましては、副作用が全くないとは言い切れませんが、治療の有効性が考えられる副作用 の影響を大きく上回るというのが、2000年3月時点での判断です。


日付、時間:Wed Mar 22 21:45:52 Japan 2000    氏名: y,h   
所在都道府県:福岡   職 業:主婦   年 齢:32歳      性別: female  

ご意見・ご感想:
フッ素とシーラントについて質問したものです。とても分かりやすく教えていた だきありがとうございました。先生のお答えは、医療全般に当てはまるもので、これからも、役に立 つと思います。ご親切に教えてくださり、本当にありがとうございます。

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