日付、時間:Sat Mar 25 0:26:24 Japan 2000
氏名: M・M
所在都道府県:東京
職 業:学生
年 齢:18歳
性別: female
質問:
私は今八重歯(犬歯が出ていて側切歯が後ろに見えにくくなっている状態)で受け口
ぎみです。
親知らずが上は生え終えているのですが下の親知らずは水平に生えていて少し顔を見せる程度
です。将来声を使う仕事につきたいと思っているので矯正しようか迷っています。相談したら第1
小臼歯を抜くことになり、その後親知らずを抜く計8本歯を抜くことになりそうです。
本を読んでいたら第1小臼歯は顎を保護する機能があり顎関節症を予防するためにも抜かない
ほうが良いと書いてあったので抜くことに抵抗を感じるようになりました。それ以来ずっと第1小臼
歯を抜くべきか抜かないできか迷っています。親知らずもいれると8本も抜くことになるので不安で
す。第1小臼歯を抜いてしまって後々困る症状が出てきた人はいるのですか?
第1小臼歯を抜いて矯正している人はたくさんいるのですか?
親知らずを抜くだけではやはり矯正は難しいのでしょうか?
矯正しようかすごく迷っているので教えてください。お願いします。
ご意見・ご感想:
歯というのは一生物なのですごく矯正について悩んでいたのですが、この
ホームページを見て深く知ることが出来ました。分かりやすくてとても良いと思います。
矯正のメリットとしては、審美性の回復以外にムシ歯や歯周疾患進行の抑制効果なども
期待されています。しかし矯正期間中のムシ歯や歯周疾患進行のリスクがあることと、如何に
抑制効果があるといっても所詮50〜60歳にもなればダメになる現状を考えればそれ程大きな
ウエイトがあるとは思えません。抑制効果と生涯の歯牙保存を願うのであれば、毎月のプロフ
ェッショナル・トゥースクリーニングを実践する方がはるかに大きな効果が期待できます。
最終的には、審美性確保と治療期間中の肉体的や経済的負担との比較と考えるべきだと
思います。
また、矯正手法として非抜歯が可能な場合もありますが、治療期間が長くなるとか最終的な
仕上がりの満足度は低いとか歯が密接するためにムシ歯や歯周疾患になり易いなどの問題
もあります。歯医者も患者さん同様に「できることなら抜歯したくない」と願っていますが、診断
の結果が抜歯という結論に達したということは、抜歯による矯正が最善と判定されたと解釈す
べきです。
一般的には、“矯正=第一小臼歯抜歯”と割り切る必要があります。
歯周疾患に抵抗力のある第一小臼歯を抜歯して困ったという話は聞きませんが、抜歯してでも
審美性を獲得するかどうかは患者さんご自身の価値観によるものではないでしょうか。
親知らずの抜歯については、矯正とは無関係に抜歯すべきケース
がほとんどです。精神的な負担はともかく、矯正するとなると8本の抜歯はやむを得ない処置だと
思います。