抜く前に根管治療!!
神経が死んでしまった歯

日付、時間:Tue Apr 11 16:04:53 Japan 2000    氏名: 嶋   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:32歳      性別: male  

Bridgeの片側脱離
脱離は歯牙喪失の隠れた主役
質問:
先日、歯茎の腫れについて抜髄希望をしたい旨、 質問させ ていただきました。ありがとうございました。
このページにも載っている歯科に最後のチャンスと思って、行ってみましたが、先日の先生のコメン ト通り、神経が死んでしまっているのが、歯茎が何度も腫れる原因だとそこの歯科医にも言われま した。神経が死んでしまった歯は、存在しても、また歯茎が腫れたり、引いたりの繰り返しを引 き起こすだけなので、抜いた方がいいと言われました。今週の土曜日に抜歯を行いますが、 その後(1、2ヶ月後)は予算的なこともあり、ブリッジをする予定です。
抜歯した当日は、このページにも説明があるように、血管を拡張するようなこと(入浴、激しい運動) は控えるのは理解できましたが、今後、抜歯してからブリッジを施すまでの間、また、ブリッジをして から注意すべきことは何でしょうか?
私が心配しているのは、下の奥歯が一本なくなることで、日常生活である、食べることや、姿勢に 支障が生じはしないかということです。また職業柄、ハードな仕事ですので、抜歯後の回復に支障 はないかも心配です。ちなみに、親知らずを抜いた時は発熱などもなく、翌日からフィットネスクラブ に行って運動するくらいでした。

ご意見・ご感想:
もっと早く、このページを知るべきだったと思います。今回の件で、自分の歯 でものを噛むことの大切さを改めて感じました。

回答  神経が死んで腐っているであろうことは想像できますが、それならば、根管治療を行えば消炎および 破壊された歯槽骨の回復の可能性もあります。いくら努力しても、最終的に抜歯という筋書きが考え られるにしても、いきなり抜歯を決断する前に挑戦してみる価値は十分あるように思います。その方向 への可能性は考えられませんか?

 最終的に抜歯となった場合、抜歯後の経過に関しては全く心配されることはありません。Bridgeに したあとの注意事項としては、“ Bridgeは必ずはずれる”ことを 常に念頭にいれておく必要があります。 それも、全体が同時にはずれるのではなく、まず最初に必ず一方が脱離するという事実です。一方が 脱離したのち、他方が脱離するまでの期間が短かければさほど問題にはなりませんが、その期間が 数か月に及ぶ場合には最初脱離した方が“使い物にならない”状態になる可能性があるということで す。
 一本抜いたことはやむを得ない→健全な臨在歯を削ることも致し方ない→でも数年先にあの健全 だった歯まで失うような事態は許し難い。絶対脱離しないBridgeが理想的ではありますし、多くの場合 はかなり理想に近い成果を挙げていると思います。ところが少なからず不幸な結果になる症例があり ます。歯周疾患進行に伴う歯牙動揺が、その最大要因のようです。歯周疾患進行を最小限に抑えて、 仮に片側脱離した時に早めの対処ができる体制→つまり歯周疾患のメインテナンスこそが最善の 防御策です。

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