日付、時間:Sat Apr 15 13:28:53 Japan 2000
氏名: J
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:28歳
性別: male
質問:
只今矯正治療中です。全体的にやや乱杭状態ですが、特に上の右中切歯が前突し
ています。
治療をはじめたのは昨年からですが、最初歯列矯正だけのつもりでかかりつけの一般歯科の先
生から紹介された矯正歯科へ伺ったところ、顎の異常を指摘されました。自分でも以前から気づい
ていたのですが、左右の下顎の長さが違い、関節も動かすと音が鳴ります。レントゲンやMRIで調
べたのですが、左の関節の「ディスク(?緩衝板のようなものと聞きました)」なるものが無くなって
おり、そのせいか関節自体もだいぶすり減っているらしいということがわかりました。
そこで歯列矯正と並行で顎関節治療を行うことになったのですが、顎自体は手術をしないと最終的
な改善は見込めないというので、来年の夏あたりに手術をすることになりました。下の顎の骨を一旦
切って前の方にスライドさせ、プレートでとめて左右の長さを同じにするという手術だそうです。
術後は麻痺が残る可能性があるということで、家族も私自身も不安がないわけではないのですが、
治すならきっちり治したいという気持ちが今は優先されています。
前置きが長くなってしまいましたが、そこで質問させていただきます。このような場合、やはり手術す
べきなのでしょうか?手術の安全性はどの程度のものなのでしょう?手術しないで済めばそれに越し
たことはありません。しかし手術しないとこれからもどんどん関節がすり減って、一層顔が歪んできた
り関節が痛んだりしそうで心配なのです。
それからもし手術するとしたならば、このような場合の手術は保険は効かないのでしょうか?勝手な
質問ばかりで申し訳ありませんが、回答をよろしくお願いいたします。
手術そのものはおそらく“顎変形症”という病名で保険適応になると思います。
手術に当たっては何らかのリスクは付き物で、この場合はご指摘のとおり“知覚麻痺”が起こる
可能性は高いものと思われます。知覚神経の回復は遅く、回復には相当長期間(2〜3年)は
覚悟しなければならないケースもありますが、最終的には問題のないところまで回復するものと
思われます。
問題は後遺症の有無や程度ではなく、それほどの危険を冒してまでも行わなくてはならない
状況か、そして手術によってそれが回避できる可能性のパーセントだと思います。具体的な判断は
担当されるドクターの専門的知識と経験によって考慮すべきだと思います。
個人的な見解としては、具体的な障害が起こってからでも手術的技法による回復は可能ではない
かと思いますので手術は先送りしても良いのではないかと思いますが、その辺の判断も状況を一番
詳しく把握されている担当医ともっと突き詰めた形で相談されてはいかがでしょうか。