原因の分からないリンパ節炎はよくある…
リンパ節炎

日付、時間:Tue Apr 18 1:31:49 Japan 2000    氏名: 矢木 僚太朗   
所在都道府県:神奈川   職 業:その他   年 齢:4歳      性別: male  

生活歯髄切断法(生切)
感染した歯髄だけを除去して、根の部分は生きたままにしておく
質問:
今年の一月に階段で転び、あごを打った時,左上の一番奥の歯を割ってしまいまし た(あごも割れ3針縫いました)。
根元はついたまま、二つに割れ、次の日に歯科医院で小さい方(3分の1くらいの大きさ)を抜い てもらいました。しかし、その後の治療は断られ、セメントのような詰め物は3度ほど取れてしま い、先生に痛くなったらまた来いと言われました。別のもう一軒の歯科でも、同じ事を言われ、3 月まで放置していました。
その間本人は歯ブラシが当たったり、硬い食べ物や甘みの強いものが触れると、とても痛がって いました。3月24日に、3軒目に行った歯科で、神経がむき出しになっているから相当痛いはず、 すぐ神経を取りましょうと言われ、根もとの神経は残し、出ている神経を取ってもらいました
26日の朝から微熱が出て、翌27日には39℃台が1日続き、左の耳の下が痛いと言い出しました。 28日に総合病院の小児科を受診、リンパ節炎と診断され、入院しました。途中中耳炎を併発しま したが、抗生剤の点滴を続け、徐々に熱は下がり、4月3日に退院しました。
小児科医は、歯の事を告げても、はっきり原因だと断定はできないとの事で、退院後、治療を途中 で放棄するわけにもいかないので、同じ歯科医院に通院を続ける事にしました。その歯科医には、 入院した事情などを話しました。退院後1回目の受診では、麻酔のあとや、歯の周りに腫れなどが ない事を確認し、2回目以降に型を取り、金属をかぶせる予定と言われました。
その2回目が4月17日(昨日)だったわけですが、2時に受診し帰宅して、夜7時頃からまた熱を 出しています。37℃台ですが、本人は寒がっていて、のども痛がっています。風邪の可能性も否 定できないのですが、鼻が弱いので、風邪をひくといつも一番に鼻水が来るのに、鼻水やせきなど の症状はありません。前回の入院の時とよく似ている気がします。しかも歯の治療直後なので、 やはり、と思わざるを得ません。明日また入院した病院を受診しようかと思っていますが、歯との 関連について小児科医が考えてくれないと、また同じ事の繰り返しをしそうで不安です。小児科で できるのは、たぶん抗生剤の点滴だけなのだと思います。今、問題の歯は型を取り終わり、 来週に金属が入れられる、という段階です。やはり熱が出るのは歯の治療と関係があるのでしょうか。 治療を無理にせず、このまま放置しておいた方がいいのでしょうか。アドバイスをお願いいたします。 お待ちしています。(母代筆)

ご意見・ご感想:
4才の子が高熱と戦うのを見るのはつらいです。少しよくなると今度は退屈と 戦わねばなりません。わらにもすがる気持ちでインターネットを見ていてこのHPを見つけました。 どうぞよろしくお願いします。

回答  生活歯髄切断法(生切)といって、歯髄の生活力が旺盛な乳歯特有の治療方法です。 感染した歯髄だけを除去して、根の部分は生きたままにしておく独特な治療方法で、案外成功率 は高いように認識しています。

 高熱との因果関係は、核心はもてませんが一応ないように思います。といいますのが、“問題の 歯は型を取り終わり”ということですのでその歯には痛みがないということではないでしょうか。 歯が原因で高熱を発するようですと、原因となる歯はかなり炎症がきつく、触ることもできない程の 痛みがあるはずです。それと、歯の型を採る程度の処置であれば、そてほど大きな負担はないと 思うからです。

 最悪、その歯が原因だとすれば抜歯すれば解決するはずですが、それなりの確信がないと抜く 決断もできないと思います。被せるのは多少遅れても問題になりませんので、リンパ節炎の原因 を究明するとともに、中耳炎を併発しているとのことですのでそちらの治療を優先された方が良い のではないでしょうか。

返信:
 ご指摘のとおり、本人は神経を取った後、歯に関しては何も痛みなどを訴えません。入院時も今回 の発熱の際にもありません。小児科医も痛みがないので関連があると言えないと昨日言われました。

中耳炎は、入院時に併発しましたが、入院中に完治し、今は心配ないそうです。他には副鼻腔炎な ども起こしていませんし、歯の治療中である事くらいしか、原因が思い当たらないのです。 (小児科医には、原因の分からないリンパ節炎はよくある、と言われましたが。)
 幸い、おかげさまであのメールを送った時に出ていた熱は、38℃台どまりで、今は平熱に戻りました。 リンパ節炎の原因が分からないのは、不本意ではあるのですが、とりあえず元気になりましたし、こ のまま来週、歯科を受診し、治療を終わらせようと思います。

メールでご説明いただいた生切という方法が一般的で、成功率も高いとの事で安心いたしました。 とても早くお返事を頂いて、感謝しております。来週の治療でまた熱を出すような事があったら、また メールさせていただくかもしれません。
お仕事もお忙しい事と存じます。先生のご健康とご活躍をお祈りしております。 ありがとうございました。

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