歯肉の退縮:原因は歯槽骨の破壊。
歯茎が痩せた

日付、時間:Mon Apr 17 14:32:21 Japan 2000    氏名: 山本   
所在都道府県:兵庫   職 業:会社員   年 齢:35歳      性別: female  

質問: はじめまして、HP拝見させて頂きました。最近、歯茎がやせてきて心配しています。怖くなってき、 一度診察して頂きたいと思います。予約等はどうすればいいのか教えて下さい。

メールアドレス: zsyamamo@pic.melco.jp   ホームページURL:

回答  “歯茎が痩せた”という表現ですが、実は歯を支えている歯槽骨が破壊(痩せた)された結果 歯茎が元来の位置より後退する減少です。原因は炎症による歯槽骨の破壊ですが、破壊された 骨を元の状態に回復することは不可能です。かといってそのまま放置しておくと、破壊が更に 進行しますので、現状できることといえば更なる破壊を阻止することです。
 そのためには、炎症の原因である歯石を徹底的に除去して炎症を抑えることが必要です。

 「一方歯茎は?」というと炎症の存在により腫れあがった状態です。歯石を取って炎症が治ま ると、歯肉が健康をとりもどして引き締まって、歯槽骨破壊程度に応じた元来有るべき位置に 落ち着いてきます。“引き締まる”ことは望ましいことではありますが、結果としてはますます 歯茎が痩せた状態になってしまいます。

メッセージ:
診療時間は、月〜金 9:00〜12:00 14:00〜18:00 です。
初診時はレントゲンを撮ったり、検査・スケーリング、それと説明だけでも1時間以上かかります。そ れに何か治療するとなると約2時間ほど必要だと思って下さい。

 結構いつも忙しそうにしていますので、どちらかというと、こちらの都合よりもそちらの時間的余裕 のある時の方が良いと思います。できるだけ朝一番か、昼一番が良いのではないでしょうか。
受け付け時間内に п@0792-88-4682 までお電話いただければ幸いです。


診断:
 年齢の割には補綴物の装着数が多く、口腔内環境としては決して良好とはいえません。 左右上顎臼歯部には約2mm程度の歯槽骨吸収が認められ、年齢よりやや歯周疾患進行速度が 早い(5年程)ように思われます。1週間前に歯石の除去をされたということですが、まだまだ相当 量の歯肉縁下歯石が残存しているようです。

 しかし、過度な心配は無用です。この程度の進行状況ですと、徹底した歯石除去と定期的なメイ ンテナンスを行えば、ほとんどの歯を生涯保存することは可能です。言い換えればこの程度で 歯に対する危機感をもっていただけたら将来の展望は明るいと思います。
 難しい治療は必要ありません。毎月プロフェッショナル・トゥースクリーニングを続ける習慣さえ 身に付けて下さい。

 

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