「麻酔の痛みってこれくらいなんだ」と自覚して下さい。
心臓の早鐘

日付、時間:Sat Feb 27 15:00:43 Japan 1999   アクセスポイント:dialup028.infotrans.or.jp
氏名: 藤崎信行    所在都道府県: 東京   職 業: 自由業   年 齢: 44歳     
   性別: male  

質問:
私は44才の男性ですが、現在歯科にかかっています。歯槽膿漏の治療で麻酔を打って 処置するケースが大変多いのですが、麻酔をされますと20〜30秒後にドキドキと動悸がでるのです (しかしそれも2〜3分も過ぎれば治まるのですが…)。
これが何とも嫌な感じで不安なのです。先生にもその事を言うと、「それでは麻酔薬は出来るだけ 少量にとどめ、3回位に分けてゆっくり入れましょう」という事になりました。先生は顎の下に指を当てて、 拍動をチェックしながら打っているようで「そんなに動悸は感じられないがなあ…」と言っていました。 少量にするよそれほど動悸はありません。
私の健康状態は毎年行なう健康診断では何の異常もなく心電図も問題なしです。また家族や親族に 心臓の病気を持った者もおりません。ただ私は神経質な性格で、不安に思うとドキドキが出やすい ような感じはします。先生は「麻酔薬は血管を収縮させる働きがあるからね」と言っていますが、 「ドキドキドキ」という心臓の早鐘は何とも不安なものです。これまで10回くらい麻酔を受けましたが、 動悸の他は特に何の症状もありません。麻酔によるこのような動悸はとくに心配ないものなので しょうか。また何か注意が必要でしょうか。 よろしくアドバイスをお願いいたします。

ご意見・ご感想:
歯科治療に関心を持っていましたので、そちらの医院のホームページは 大変参考になりました。これまで歯医者さんが「あ〜んと口を開ければ処置をしてくれる…」 程度の認識でした。知っておけば患者として得をする情報がホームページ上に散りばめてあり 日頃の疑問が解消された感じです。

メールアドレス: mnfuji@anet.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  歯科で使う麻酔には通常効果を高めるために血管収縮剤であるエピネフリン(アドレナリン) が入っています。従って、このエピネフリンが心臓の動悸に何らかの影響を与えている可能性 は否定できませんが、量的に極微量ですのでそれほど影響しないと思っています。  テレビや映画の恐怖場面が近づくと心臓がドキドキしますね。これは副腎髄質からアドレナリン というホルモンが体内に分泌されるからです。その効果の一つが心臓に対する促進効果 (心拍数,収縮力の増加)です。同じアドレナリンの効果ですが、量的には圧倒的に副腎髄質から 分泌される方が多いはずです。
 3回に分けても注入するアドレナリンの量は同じなのですが、恐怖心が和らぐために分泌される アドレナリンの量が軽減されるので動悸が少なくなったのだと思います。底知れぬ恐怖からの 開放これが最善の方法です。「麻酔の痛みってこれくらいなんだ」と自覚して下さい。
 「心臓がドキドキします」と言われた歯科医こそ激しい動悸にみまわれているはずです。 「心臓が?・・・・・何かあったらどうしよう」と底知れぬ恐怖を感じるのは歯科医の方が激しい のではないでしょうか。患者さんの動悸が治まったの言葉と伴に歯科医の動悸も納まります。

返信:さっそくアドバイスを戴き有難うございました。実はこれまで質問で回答のメールを もらったことがないので驚きとともに大変感謝をしております。そして「心配ないです」とのアドバイス を戴き、何やら胸のつかえが取れた感じです。有難うございました。

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