日付、時間:Sun Apr 30 20:47:35 Japan 2000
氏名: 峯弓恵
所在都道府県:福岡
職 業:学生
年 齢:18歳
性別: male
スケーリング | 歯肉縁上の歯石除去 |
ディープ・スケーリング | 歯肉縁下の歯石除去 |
スケーリング&ルートプレーニング(S&R) | 歯肉縁下の歯石除去 +根面の処理 |
歯肉掻爬術(P-cur) | 歯肉縁下の歯石除去 +不良肉芽の除去 |
ご意見・ご感想:
たいへん、分かりやすく勉強になりました。
ルートプレーニングは、歯石を除去したあと再び歯石が沈着するのを極力防ぐために根面を
滑沢にする操作です。平たく言えばスケーリング後の歯根研磨です。
手段と方法はどうであれ、要は付着した歯石を徹底的に取って、再び歯石が沈着しないように
するのが歯周疾患コントロールの基本です。今でこそルートプレーニングという言葉が主流になって
いますが、つい先ごろまでは同様の処置を“P-cur”と表現していました。“P-cur”は、歯石沈着の結
果生じた炎症性の歯肉(不良肉芽)の除去に重点を置いた表現ですので、肉芽を取るよりは再び
歯石が沈着するのを防ぐ方が理にかなっていますので“スケーリング&ルートプレーニング(S&R)”
と表現を改めたような経緯があるみたいです。
“歯周疾患の原因をプラーク中の細菌”とする考え方とは少し方向が違って、むしろ“炎症の原因は
歯石を始めとした異物の存在”という私の理論に近い考え方のようです。
一度歯石を取っただけでは所定の効果が得られないので、再び歯石が着かないような工夫が
ルートプレーニング。アメリカでは更に一歩踏み込んで、汚染された根面を活性化するような
歯根デブライドメント(根面の覚醒)が主流と聞いています。
このような方法がもっと確立されれば歯槽骨の回復も可能だと確信しています。