“一度神経を取ったら痛まない”というのは大きな間違い!
ついでにやり直し

日付、時間:Thu May 4 0:12:51 Japan 2000    氏名: asuka   
所在都道府県:茨城   職 業:会社員   年 齢:30歳      性別: female  

質問:
はじめまして。いつも拝見させていただいてます。私も今、左の奥歯のというか歯茎の 痛みでまったく左がつかえない状況です。
先月別の歯の治療で通っていたついでに10年近く前に?治療した銀歯がかなり痛んでいるので ついでにやり直してもらいました。かぶせてすぐ痛み(ズキッと・・・〉があったのですが、慣れていな いからだと思い我慢していました。
2週間して痛くてどうしょもなくて歯医者に行き「歯茎の隙間の部分に菌が入って炎症を起こしてい る」といわれのみ薬をもらい2・3日で治る。といわれてから2週間近くたちますがぜんぜん治りま せん。食べると痛みが増します。左のリンパ腺も腫れているようです。このままでいいのですか? 心配です。

ご意見・ご感想:
働いているので夜こうやってホームページで見れるとなんか安心したり、明日 歯医者に行かないと!と参考になります。虫歯でしか治療した事がなかったので、年齢とともにい ろいろな症状が現れて心配になります。これからもよきアドバイスを教えてください。

メールアドレス: NHT41316@nifty.ne.jp   ホームページURL: http://homepage2.nifty.com/asuka-g/

回答  詰め替えた時の刺激が最後のとどめとなって歯髄炎を併発したか、 歯周疾患による歯肉の炎症のようですね。その両方とも関係している可能性も高いように思いま す。

 体力の回復と伴に症状が緩和するかもしれませんが、根本的な原因を排除しない限り良好な予後 は望めません。薬も症状を緩和したり治癒を促進する効果はありますが、根本的な治療とは思えま せん。
 おそらくレントゲン上では歯髄に異常が認められないとおもいますので、まず第一に徹底的な歯石 除去を行った上で抜髄もしくは根管治療を決断しなければならないと思います。

返信:
早速の返事をありがとうございます。あいにく旅行に行っていて御礼がおそくなり、失礼しました。
さて、歯のほうは相変わらずグラグラしており歯を触るとたてに痛みが走ります。一時期よりは噛ま なければ痛みがないので食事の際、左が使えないだけで何とかすんでいます。月曜にもう一度行っ てみてきれいにしてもらおうと思っています。
おっしゃる通り、レントゲンでは何もなかったようで「なんだ?」とつぶやいていたのを聞きました。 先生の言う抜髄とはどのようなことなのですか?
私の記憶では確かこの歯は神経を抜いたはずなんです。(10年前?)でも、神経を抜いたら痛く ならないですよね?かんちがいかなあ?

回答:
 “10年前に神経を抜いたはず”ということであれば、根尖病巣による可能性が一番高いように 思います。「一応、根の治療に問題がない?}と判断されて、上部のムシ歯に対する治療をした だけだったかも知れません。
 もしくは、根尖病巣の疑いがあったにしても患者さんに痛みなどを全く感じていない状態であれば、 むやみに治療してもかえって炎症を誘発することもありますのであえて無視して治療されたのかも 知れません。いずれにしても、抜髄(生きた神経を取る)同様、根管治療(腐った神経を取る)ような 処置が必要だと思います。
 “一度神経を取ったら痛まない”というのは大きな間違いです。神経を取った歯こそ根尖病巣を 始めとした炎症を起こす最大のトラブルメーカーです。

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