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金のクラウン

歯を大切にするって… 基礎工事とメインテナンス

質問：
　率直で分かり易いページ、大変勉強になります。 現在奥歯を治療中なのですが、迷うところがあり頼りになるページを探しておりました。　
　右下「６７の治療（以前抜随を行った歯の再治療）を受けており、冠について担当の先生に 相談したところ、「金」を勧められました。（古い冠の下から顔を出した自分の歯が黄色みや黒みを 帯びており、再度同様の冠を被せることに抵抗感があり、相談しました。） 担当の先生のアドバイスだけでは不安というよりは、診療時間内に十分質問しきれず、 選択しきれないという感じです。私の抵抗感は、杞憂でしょうか。又、先生のお考えではどの 材料が最適でしようか。宜しくご教授ください。　

メールアドレス： n8234@msj.biglobe.ne.jp　　 ホームページURL： http://

　"金"にはそれなりに長所があります。変質し難い・アレルギーが少ない・生体に対して親和性 が良いなど。といっても保険で使われる金属も金の含有量が異なる（70％と12％）だけでそれほど 違いは有りません。
　"歯を大切にする"ということは"歯にお金をかける"のと同じではありません。基礎部分 （根管治療や支台築造、更に歯周疾患）を如何に丁寧にするか、また、術後のメインテナンス をどれだけ重要視するかが問題です。基礎部分は保険での治療ですから本来は同じはずです。 基礎部分に最善を尽くせばもうそれ異常の技術はないはずですから結果は同じはずです。 保険内と保険外で基礎部分が異なるとすれば問題です。しかし、現実には差をつけるために 保険治療をあえて手抜きする現実もあります。「そうしないと高いお金を払う人に申し訳ない」 と言うのが彼らの言い分です。
　「基礎的な部分は同じですか？」と質問してみてください。同じならば保険でも十分な治療をして いただけると思います。もし違いがあるとするならば何がどう違うを納得がいくまで聞いてください。 納得できなければ転院を考えられた方が宜しいかと存じます。