日付、時間:Wed May 10 13:49:52 Japan 2000
氏名: こんの
所在都道府県:埼玉
職 業:会社員
年 齢:25歳
性別: female
質問:
先日は前歯の保険の件でお世話になり、ありがとうございました。昨日、歯医者へ
行ってきました。保険の方は、問題なく大丈夫でした。が、前歯の治療について質問があります。
結局、根管治療をやり直す事になりました。レントゲンを見て、担当医の先生が言うには、「今後
の治療方針として、もう一度根っこの掃除をやり直してみます。レントゲン見ると先の方に膿がた
まってて、かなり大きいので、やり直してみてだめな様だったら、大学病院を紹介します」とのこと
でした。
それと、もうひとつ言われた事があります。「骨?がやせてきてるので、ちょっと揺れてるね。隣の
歯と固定しちゃった方がいいかも知れないね」これって、歯槽膿漏でしょうか?
固定するとは、どの様に・・・なんでしょう?
前歯の根管治療については、担当の先生が大学病院を紹介すると言うからには今の歯科医院で
は治療できない、先生の手におえないということですよね。なんか、すごく怖いです。。。根管治療
のやり直しはいいのですが、これで直らない場合、大学病院でどの様な治療をされるのでしょう??
やはり、河田先生のおっしゃる様に抜歯????
質問ばかりで、お忙しいのに申し訳ありませんがよろしくお願い致します。
“隣の歯と固定”は、歯周疾患などの原因により歯がぐらついているので隣の歯もさし歯みたいに
して連結した形で最終補綴物を作るというような意味だと思います。しかし、25歳ですので歯周疾患
による動揺ではなくて、大きな根尖病巣による動揺だと思いますので、根尖病巣が治癒すれば
動揺も収まって固定する必要はないように思います。問題は根尖病巣の治療です。
大学病院云々は、おそらく通常の根管治療を行っても結果が思わしくない場合根尖部の病巣を
外科的手法(歯根端切除術など)によって解決しようという発想だと
思います。
根が曲がっているので通常の根管治療が不可能な場合、より高度な根管治療を依頼するという
意味もあるかも知れません。大学なら採算を度外視して根管治療を行ってくれます。
完璧な根管の清掃と充填が出来れば治癒は可能なはずですが、どうもその辺をおろそかに
してダメなら歯根端切除という誤った認識が歯科界を支配しているようです。理論的な論争は
ここでは避けますが、とにかく治癒の基本は根管治療です。それがどうしても不可能な場合に
限って、緊急避難的な手法として外科的な手段を選択することをお忘れなく!