1本が限界に達したということは、同時期に治療した周囲の歯も同じ!?
前歯の4本

日付、時間:Sat May 13 3:23:01 Japan 2000    氏名: サカモト   
所在都道府県:東京   職 業:学生   年 齢:23歳      性別: female  

質問:
以前から前歯の4本の神経が無い状態で、何とか詰め物をして持ちこたえていたの ですがまん中の1本が限界に達したので「差し歯にしましょう」という事になり、最初は 「綺麗にしたいので4本まとめて差し歯に」と思い仮歯の段階まで来てもう一度考えています。
他の歯もそんなに寿命に差は無いとは思いますがやはり持たせられるだけ持たせた方がいい とは思いますが、他の歯も色が悪いので後で差し歯にするにしてもその間、色が目立ってしまう し、一気に作った方がよい同じ色に揃うと医師は言います。
このような場合、最善の方法、というよりも主観的な決定がベストなのでしょうか?
また6年間矯正をしてきましてはずして1年強経ちますが、もともと反対咬合のため、だんだん歯 が動いてせっかくの(保険外でしようと思います)差し歯が取れやすい、などという事はあるのでし ょうか?

メールアドレス: beady@tkc.att.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  矯正の後戻りがためにはずれ易いということは「ほとんどない」と考えていただいても結構かと 存じます。それならばむしろ前歯4本を連結の形でクラウンを被せた方が見た目も揃って良い のではないでしょうか。

 1本が限界に達したということは、同時期に治療した周囲の歯も遠からず同じ運命をたどる ケースが多いことは日常の臨床でも少なからず経験します。問題は、抜髄済みの4本に根管 治療の不備もしくは将来への不安があるかどうかです。そこのところを精査して、問題があり そうであれば再治療の上、補綴治療されることをお勧めいたします。
 保険内のものにするか保険外にするかについては、別の次元で検討する必要があります。


日付、時間:Sun May 14 4:44:19 Japan 2000
返信:
早急な御解答ありがとうございました。歯並び故の問題も決心がつきました。 保険外の歯か保険内の歯かは材質の問題や見た目の問題の差以外の条件は同じ、ならば高い お金の価値は?無いのでは!?的な御意見かと思われますが、瀬戸物の歯の方が根元に対し て悪い、もしくは金銭的なもの以外のデメリットがあったりするのでしょうか??

回答:
 最大のデメリットは、いくら高くっても歯周疾患や根管治療、それに二次カリエスに対しては全く 条件が同じです。従って上記3点について、将来何の問題も生じないとするならば少々高くっても 十分値打ちがあると思います。
 問題はそれらの問題が生じた場合、例えば3年経って1本がムシ歯になって今治療しなおせば 何も問題にならないのに、“折角入れた高い歯だから”とか“未だ使える・不自由していない”とい う気持ちが強くそのまま放置した場合に大切な歯を失う結果になりやすいなどの症例を少なから ず経験しています。

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