一番大切なのは根管治療の出来栄えです。
さし歯の土台

日付、時間:Tue May 16 21:44:05 Japan 2000    氏名: Y   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:23歳      性別: female  

質問:
さし歯の土台についての質問です。
上の側切歯の根の治療がようやく終わり、さし歯をする事になったのですが、保険外にする場合 土台に金、銀、パラジウムのどれかを選択しなければならないとの事だそうですが、銀は折れや すく酸化しやすいのでダメになりやすいし、パラジウムは折れにくいが硬いため一旦折れたらあと は抜歯するしかないので非常にリスクが大きいとの事。その点、金は一番お薦めだけど金額が何 万か高くなってしまうので一般的ではないとの事でした。
この場合やはり何万か多く払ってでも金にするだけの価値はあるのでしょうか?
それとも、そんなにかわらないのであれば、銀とパラジウムのどちらを選ぶべきなのでしょうか?

ご意見・ご感想:
さし歯をするならやはり審美歯科なのでしょうか?
中野近辺でお勧めの歯医者さんがありましたら教えていただきたいのですが・・

メールアドレス: yuki-p@mb.neweb.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  申し訳ありませんが、あまり意味のない“差別化”だと思います。

基礎工事は大切ですが、一番大切なのは根管治療の出来栄えです。“砂上の楼閣”みたいな 話で、根管治療とかその他の条件さえ整っていれば「999年対応できるのと1000年対応できる 材質とどちらを選ぶ?」みたいな選択です。  「金・銀・パラジウムどれを選ぶ?」といっても比率の違いだけで、どれを選んでも全ての金属 が含まれているはずです。金は無償の価値があるみたいなイメージですが、2000年5月時点の 相場では1g¥1000円、パラジウムは1g¥2000円以上で金よりも価値は上です。1年程前は、 確かに金はパラジウムの2倍以上していましたが全く逆転しています。今やパラジウムの方が 金や白金よりも高価な時代です。

 地金の値段はさておいて、本気で折れ易い銀(銀の含有量の多い材質)を選択した場合、折れ ても簡単に除去できます。その脆さを補うために太くする→反対に歯を無用に削って歯が折れ易く なる方が問題です。そんな脆い材質を使っている歯医者は自然淘汰されて、患者さんが行かなく なります。保険診療でも金を含まない銀・パラジウムの金属コアは常識です。中には保険診療でも 金を含んだ金・銀・パラジウムのコアを使っていることを売り物にしている歯医者もあるご時世に 保険外で金(金・銀・パラジウム)、パラジウム(銀・パラジウム)、銀(銀・その他)のどれを選ぶ はないと思います。

 コアの場合は、金属アレルギーの問題もありませんので折れにくい材質を選択して決定する のがプロとしての努めだと認識しています。「ハワイ旅行「¥29800円から」の客寄せパンフレット で、本当に¥29800円(銀合金)を選んだらとんでもない悲劇、ゴールドプランは¥400000円。 それなら他社の金を使った¥100000円コースの方が安かった!」みたいな印象です。
 金を使った総費用が、他社と比べて(東京だと12万・地方の最低が7万円)安いようですと問題 はありませんが、それ以上に格別高いようですと医院選択から考え直した方が良いのではない でしょうか。

   さし歯をするなら? 価値観がことなりますので何とも…。根管治療のしっかりした医院を選ぶ べきだと思いますが…。

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