日付、時間:Thu May 18 0:57:01 Japan 2000
氏名: Juri
所在都道府県:神奈川
職 業:その他
年 齢:27歳
性別: female
質問:
はじめまして。親不知の抜歯後の痛みがおさまらず、Web検索をかけていたらこのページ
に辿り着きました。いろいろ読ませていただいて、qa/q805.htmの方の症例
と似通っている点はあるのですが、まだ不安が拭いきれないので改めて質問させていただきます。
左下7の治療の最終段階(あとは詰め物をするだけ)で、隣の親不知が顔を出しはじめたので、炎
症が治まるのを待って5月10日に抜歯しました。担当歯科医の話では「あごの骨が邪魔してこれ以
上は生えてこない」との事でしたので、歯茎をかなり広範囲に渡って切開しての抜歯でした。
水平埋伏智歯ではなかったのですが1時間ほどかかって抜け、2針縫合して抗生物質・
化膿止め・鎮痛剤(ペングローブ・ダーセン・ボルタレン)とうがい薬を処方して貰って、帰宅。
当日はかなりの出血と痛みがありました。2日後・5日後に消毒したのですが痛みは治まらず
、毎日我慢した上で4錠の痛み止めを飲んでも眠れない日が1週間以上続いています。横になると
顔左半分の骨がきしむように痛く、座っても痛みで居眠りのように1時間くらいしか眠れないのです。
口が殆ど開けられず、咀嚼すると激痛がはしるので、食事も殆ど出来ない状態にあります。
ちょうど2週間目に抜糸の予約を自動的に入れられたのですが、抜歯後8日目の今日(17日)あまり
の痛みに耐えきれずに治療に行きました。担当医は「ドライソケットかもしれない」と言って消毒後に
化膿止めを詰め、飲み続けていた抗生物質と化膿止めをやめて新しい薬(タリビッド)を出してくれ
ました。
まだ薬を変えて半日しか経っていないのですが、これ以外に原因は考えられないでしょうか?
最初に「あごの骨にひっかかって」と言われたのが気になりますし、実際下あごの耳の下
からこめかみにかけて常に重い痛みがあります。あごがずれてしまったような痛みです。触れると
激痛です。それに関する治療は必要ないのでしょうか?
それから、根を抜いて痛みも完全に引いていた左下7の歯も痛んできています。仮詰めが
すり減ってきているのが原因とも考えられますが、担当医は何も処置してくれませんでした。痛み止
めを飲んでも効きにくくなってきている感じがしますし、不安が募るばかりです。
痛みを紛らわせるために保冷剤で患部を冷やしているのですが、それは良いことなのでしょうか?
長々と書いてしまって恐縮なのですが、ご回答宜しくお願い致します。
メールアドレス: juri0919@geocities.co.jp
ホームページURL: http://
抜歯後に少なからず痛むのは当たり前、更に抜歯に要した時間に比例して痛みや障害が増す
ものと解釈して頂いても良いかと存じます。
極端な例としては、歯槽膿漏でグラグラの歯はほんの数秒で抜けてしまいます。また親知らず
でも一瞬に抜ける場合もあります。このような場合には、周囲組織にほとんど外傷を与えること
無く抜歯できたわけですから術後の痛みも最小限で済みます。
それが、諸条件により抜き難くなればなるほど、つまり抜歯に時間がかかればかかるほど、周囲
組織に暴力的な力が加わり外傷の程度が大きくなります。手前の歯が“亜脱臼状態”“周囲骨の
骨折”“顎関節に与える衝撃”などを累積するとかなりの術後障害があっても不思議ではありませ
ん。ただこれらの炎症の原因は抜歯時の一時的な傷害ですので、時間と程度はともかく必ず回復
するものですから心配は無用です。
炎症を起こすべき何か他の原因が残っていないかどうか、例えば手前の歯の根尖病巣とか抜去
歯牙の残存などを確認して問題がないとすれば、ただひたすら化膿止めと鎮痛剤を服用して耐える
しかないと思います。また、ドライソケットの可能性を念頭において、抗生
物質軟膏の注入をしておけば万全です。
患部を冷やすことについては特に問題はありませんので、気持ちを和らげる意味でも程々の冷た
さのものを使用すれば良いのではないでしょうか。