日付、時間:Thu May 18 3:53:04 Japan 2000
氏名: 望月かおり
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:28歳
性別: female
質問:
おととい突然、親知らずが生えるはずの場所の歯茎(右側の上下)とその周辺がとても
痛くなり、歯医者に行きました。医者は「もうすぐ親知らずが出てきます。出てきたら抜かなくちゃい
けません」と言いながら何かを注射してくれましたが、その日は治療はありませんでした。
しかし、昨日も今日もあまりの痛さに眠れないほどですが、まだ歯は見えません。
しかし生えてくるはずの場所を指で触ると強い痛みを感じます。痛みが起こると同時に、食事をする
ときに歯を噛み合せると近くの歯も痛むようになってきてしまいました。今は湿布を貼って痛みをこら
えています。つばを飲むだけで痛みが走ります。下の一番奥にある歯の奥の歯茎になぜか数年
の間小さな穴が開いていて、そこによく食べ物が詰まっていたのでもしかして親知らずがすで
に虫歯になっているのでは…とも心配しています。
先生は「まだ手術はできません」と言っていますが、どうしてなのでしょうか?
歯が見えないと手術はしないものなのですか?
痛みが続くようならもう一度歯医者に行った方がよいのでしょうか?よろしくお願いします。
ご意見・ご感想:
28年間虫歯にも縁が無く、歯には本当に注意を払わずに生きてきましたが、
今回の痛みで驚き、インターネットで調べていたところHPを見つけました。いろいろ勉強になりまし
た。また寄らせていただきます。
メールアドレス: Fyy98@aol.com
ホームページURL: http://
それだけ明らかな障害のある親知らずは、出来る限り早急に抜歯すべきだと思います。
炎症症状の激しい時に抜歯するのは双方にとって大きな負担となりますので、炎症の原因を
極力排除して炎症を抑えた状態で抜歯するのが望ましい手順です。
“何かを注射してくれました”が炎症が治まらないということは原因の除去が的確ではなかった
かもしれません。また、“出てきたら抜く”とのことですが、すでに炎症があることと“なぜか数年の
間小さな穴が開いていて”ということですので技術的に問題なければ早急に抜歯すべきだと思い
ます。
“歯が見えないと手術はしないもの”とは限りませんので、その状態で抜歯してくれる医院(無難
なのは大学病院等の口腔外科)を探して早期抜歯の方向で行動して下さい。
返信:
お忙しい中、早々とお返事をいただき、大変有難く思っております。
このお返事を読みまして、早速病院の予約をとりました。6月8日に抜歯の予定です。
ある日突然親知らずが痛み始めましたが、今はすっかり炎症もおさまり、何不自由ない毎日を過ご
しております。私の場合、右下の親知らずが真横を向いている上に、いまだ歯茎の上にはまったく
でてきておりませんので、抜歯は困難なものになるのでしょうか…。今から心配です。
それから、私はドイツで生活しているのですが、こちらでは抜歯後は冷やすのが定説となっていま
す。しかし日本の友人に聞くと、彼らが日本で抜歯をしたときには冷やしてはいけない、というアド
バイスを受けたというのです。どちらが本当なのでしょうか?
回答:
最終的な答えは、「程ほどに」ということになります。「冷たくて気持ち良い」程ではなく「ちょっと
頼りない冷たさ」程度。
炎症が強くて排膿しているようなケースでは、“氷、直接”みたいに冷たいもので冷やすと、膿が
固まって排膿しなくなりますのでかえって治りを遅くすることが考えられます。排膿のない状態で
抜歯した場合は外傷性の痛みですから冷たい氷で冷やしても問題はないのですが、膿が残った
状態ですと治癒を遅くしてしまいます。
通常抜歯の場合にはどちらともいえない場合が多いので、「その中間」という風に理解して下さ
い。