“歯周疾患=歯周病=歯槽膿漏”
歯槽膿漏じゃないよ

日付、時間:Sat May 20 1:38:25 Japan 2000    氏名: m-y   
所在都道府県:東京   職 業:主婦   年 齢:26歳      性別: female  

質問:
 2ヶ月程前にも一度歯周病の件で投稿ました。
今月歯医者に行き歯周病だと思うんですがと相談したのですがブッラシングをきちんとすれば 治るの一言で1〜二分助手の方が歯石を軽くとっただけでした。
2回目の診察もブラッシングの指導と簡単な歯石とりで終わりました。こんな治療で本当になおるん でしょうか?そこの歯医者の先生方は皆若いので心配です。そもそも歯周病だと思うといってる のに歯槽膿漏じゃないよとかいって歯周病のこと本当にわかってるんでしょうか? やはり、歯医者を変えるべきでしょうか?

それと、歯と歯茎の境いめの歯に溝があるんですが(4本)これは虫歯なんですか? 下の前歯2本と上の犬歯のあたりです。
とにかく、歯周病を一刻もはやく治したいです。朝起きると口の中粘々してていかにも不衛生な 状態。先生からみるとやりここの歯医者は駄目ですか?良きアドバイスをおねがいします。

PS:歯の状況   
上前歯2本右(2)義歯 上(4)両方歯茎の境目の歯に溝があって動揺虫歯なし  上右(4)被せ  上右(6)虫歯 上右(7)被せ    上左(5)虫歯 上左(6)無し 上右(7)虫歯   
下前歯(1)茎の境目の歯に溝があって動揺虫歯なし   両サイド下(456)ブリッジ 右下(7)を押す と膿がでる 上下左右(8)有り

メールアドレス: miharufish@mail.goo.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  言葉の定義では、“歯周疾患=歯周病=歯槽膿漏”ですが、歯肉に限局した初期の歯周疾患 =歯肉炎、初期および中期の歯周疾患=歯周病、重度または末期の歯周疾患=歯槽膿漏という ような表現をすることがあります。
 その意味で、“重度または末期の歯周疾患=歯槽膿漏”ではないと言われているのだと思います。

 また、“ブッラシングをきちんとすれば治る”という考え方は日本中を支配している最もポピュラーな 考え方です。確かに学会発表レベル(つまりとっても珍しいということ)では、ブラッシングだけで 歯周疾患をコントロールできた症例が発表されています。
 一方で、「歯石は歯周疾患の原因ではない→プラーク中の細菌が原因」という考え方も残念なこ とに主流です。それらの考え方の元に、歯石除去をおろそかにしてブラッシング指導に力を入れて いるのが現実です。その結果が、“60歳過ぎれば皆入れ歯人生” という現状です。

 このようなご時世で、私が歯石の除去とメインテナンス(プロフェッショナル・トゥースクリーニング)を あえて提唱するのは、それだけの理論と実績や経験を踏まえてのことですが、残念なことにあまり にも少数派ですのでその効果を皆様に享受していただくことが出来ないかも知れません。  もっと徹底的に歯石を取ってくれる歯医者が多くなれば良いのですが…。

 “歯と歯茎の境いめの歯に溝”はおそらく 楔状欠損(きつじょうけ っそん)だと思います。歯槽骨が破壊されて歯肉退縮した結果、歯根部分の柔らかいセメント質や 象牙質が露出しているところに、強引な横磨きのブラッシングにより磨り減った結果です。
 あまりにも磨り減って汚れが貯留するようですとレジン等で封鎖しておいた方が良いでしょうね。 でも磨り減ることを恐れて歯磨きがおろそかになると悪循環ですからご注意!!

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