日付、時間:Sun May 21 17:34:31 Japan 2000
氏名: M・M
所在都道府県:神奈川
職 業:その他
年 齢:29歳
性別: female
質問:
こんにちわ。5〜6年前、上の前歯5本が虫歯になりすべて神経を取るという治療を
しました。そしてつい先日、初めて訪れた歯医者で、その5本をさし歯にした方がいいと言われ
ました。歯もだんだん黒っぽくなってきており、折れる危険があるということでした。
今まで行った歯医者ではあまりそのようには言われた事が無かったので本当に今さし歯にする
必要があるのかどうかと不安になっています。さし歯にすると歯根が脆くなってしまうということで
すし、将来的には今どのような処置をするのが一番歯の寿命を延ばすことにつながるのでしょう
か。また、熱いものがしみるのでその歯医者に行ったのがキッカケなのですがレントゲン
を撮ったところ、私が痛いと思った歯はすでに神経を取った歯だったので先生は、隣の歯が痛む
のではないかということで、その歯の神経を取ろうとしました。とりあえずもう少し様子をみることに
なったのですがそんなに簡単に神経を取ってしまっていいものなんでしょうか…
ご意見・ご感想:
突然のことで、ものすごく焦ってます。ご意見お願いします!
“熱いものがしみる=歯髄炎末期”というのが普通ですので、神経のない歯は除外して考えるのが
一般的です。その意味では隣の歯が一番怪しい存在であることは間違いないと思います。
レントゲン的にもムシ歯の進行が著しく、歯髄炎を起こしても不思議でない状況であれば
ファーストチョイスとして抜髄することが妥当かも知れません。
但し、神経を取った歯であっても、根尖病巣や歯根膜炎の存在により“滲みる”という感覚がある
ことも事実です。周囲の歯に抜髄すべき理由の見当たらないケースでは、該当歯の根管治療を
優先すべき時も案外多いことを経験します。レントゲン的に正常に見えても、根管治療の不備
ということもありますので、状況を見定めて、まずは該当歯の根管治療を確認する方が無難な
選択かも知れません。
一度神経を取った歯をもう一度後ろから穴を開けて確認して、何ともなければもう一度詰めな
おせばとりあえず元通りに戻りますが、先に隣の歯を抜髄してしまったら取り返しがつかない
ことになる可能性があるからです。
さし歯については、変色がさほど気にならないのであれば、あえてさし歯にする必要もないかも
知れません。どちらが優位であるかは抜髄した歯の状況と審美性に対する要求の度合いによっ
て一律の尺度では決定できないことが多いように思います。
もしどうしてもさし歯にした方が良い状況だとすれば、根管治療の良否をしっかり確認した上
で治療するよう心がけて下さい。