日付、時間:Thu May 25 21:18:31 Japan 2000
氏名: 匿名
所在都道府県:三重
職 業:その他
年 齢:19歳
性別: female
質問:
左上の歯茎が痛くて歯医者へ行ったら、歯槽膿漏だと言われました。スケー
リング(左上だけ)とブラッシングの指導を受けたのですが痛みは治まらず、その後通ってもブラッ
シングの指導を受けるだけ。
なので別の歯医者へ行って、歯槽膿漏だと診断された事を告げると、まだ若いし違うと言われま
した。他に原因があるのではないかと、生えきらなかった歯を抜いたり治療を受けましたが痛み
は治まりません。歯医者側も原因がよく分からないみたいで、とりあえず虫歯があるからそれが
原因かもと言われ今、治療を受けています。なんだか歯茎も痩せてきてるし、腫れぼったいし、
やっぱり歯槽膿漏なんでしょうか?(若くても、なるんですか?)
歯医者へ行っても原因が、はっきりしないので悩んでいます。
歯槽膿漏という表現は若い人には似合わないような気はしますが、若年性歯周疾患というのが
有りますし、日常臨床で毎日のように見る歯肉炎も広い意味では歯槽膿漏です。
今回の原因が何であるかはともかくとして、何時か必ず訪れる(普通は50歳過ぎ)歯槽膿漏末期
に備えて今からスケーリングを行う習慣を付けていただきたいと思います。毎月継続して行えば、
ほとんどの歯を80歳まで機能させることが可能です。また、基本的な処置として歯槽膿漏を疑って
全顎の歯石除去は最低限必要な処置だと思います。
“歯茎が痛くて”に該当する疾患としては、口内炎・潰瘍性歯肉炎・その他
粘膜疾患(今回は違うでしょう)、歯石や補綴物装着時のセメント残留、根尖病巣などです。
特に根尖病巣もレントゲンで明らかなものはすでに発見されているでしょうから、まだレントゲン
に写らない程度のもの、例えば過去に治療歴があってココ数か月前にしみたり痛みのあった歯
があれば疑う必要があります。
回答:
潰瘍性歯肉炎の的確な治療方法は確立されていません。局所を清潔に保つための消毒や
うがい薬、それと罹患粘膜保護のための軟膏くらいです。歯石除去は当然行うべきですが、あまり
にも痛々しい場合には粘膜状態がある程度改善されたのちに行います。
根管治療の基本は“リーマやファイルで確実に機械的清掃を行うの
が基本です”が、詳しくは根管治療・抜髄
の項目を参考にして下さい。
“白い影”というとセメント質腫のよな良性腫瘍の存在が疑われます。
腫瘍が直接痛むのではなく、腫瘍の存在によって周囲組織に炎症が起こったための痛みだった
可能性が高いと思います。もし腫瘍のようなものであれば、当然摘出しなければなりません。
診断をハッキリしておく必要がありますので、CTを含めた種々の検査を行うべきだと思います。