一端治療した限り、10年、いや20年は保って欲しい。これはどの患者さんに
とっても共通の願いです。
私もそれを願っています。当院でも結果として20年
保つ治療も多いとは思いますが、あえて20年保たす治療を放棄する場合もあります。
と言いますのが、20年保たせる治療をする為には、一連の治療をする歯の中に
1本でも5年程しか保たない歯があると治療の妨げとなります。
そんな時その歯を抜けば20年保つ可能性もありますがそれでも確実性に欠けています。
1年しか保たない歯は5年、5年保つ歯は10年,20年、これが当院のモットーです。
5年経ってダメな歯があればそこでもう一度作りなおします。
簡単に諦めて抜く治療よりも、とことん可能性を突き詰めて残す努力。
この地道な努力が将来を大きく左右する筈です。
ハイレベルの歯科治療
患者の訴えた所だけ治療をする。治療が思い通りにならなければ抜歯。
患者さんも何とはなしに納得します。患者さんが問題にしていない所を治療
して同じ結果だとどうでしょう。裁判ざたになるかもしれませんね。
しかし、名誉の為にはっきりいっておきますが、いかに営利主義の歯医者
といえども全く何もない歯は治療の対象としません。
治療レベルが高くなればなる程、患者さんの口の中には問題が一杯です。
不良補綴物
古くなってムシ歯になったり、位置が狂ったり、最初から下手な技術の下に
作られた冠等を総称した呼び名です。
以前の治療を非難する事にもなりますから、
歯医者はめったに患者さんに対して口にしません。色々問題を含んでいますが、
出来る事なら作りなおすべきでしょう。
しかし、これらの治療をする意志がない場合には、はっきり断って下さい。