歯肉を剥離して掻爬する手術のことで歯槽膿漏手術の代表的な術式です。
ちょっと恐そうなイメージですネ。要は、歯ぐきを切って,めくって,汚れを取る。
歯槽膿漏治療の基本は、徹底した歯石の除去ですが、そのまず第一段階として超音波
スケーラーなどで対処します。その次に麻酔をしてでも深く入り込んだ歯石を除去します。
それでも取れない歯石は歯ぐきをめくって直視下のもとで完全に除去します。これが手術です。
実際の手術は、汚染された歯根表面の処理などを含めて30分程度ですが、麻酔をして待って
いただく時間や他の患者さんとの関係もあり、来院されてからお帰りになるまでは
1時間以上かかると思います。
他の治療同様、麻酔の痛みはありますが手術中の痛みは
ありません。もし痛みがある場合には当然麻酔の追加を行います。
麻酔の効き目は通常2〜3時間ですから、麻酔が切れるころにはほとんど痛みも納まっています。
とは言え、術後の腫れや縫い合わせた糸が気になってうっとおしい感じが3日ないし
1週間続きます。
決して痛くないとは申しませんが、放置しておくと数年も保たない歯を気持ちよく
咬める状態にし生涯使える可能性を残す為に…ご自身の将来の為に多少我慢して下さい。
何度もするのは誰でも嫌でしょうが、手術を済まされた方はほとんど「たいしたことは
なかった」とおっしゃいます。
通常、仕事を休む程ではないと思いますがこれには地域,
仕事の種類,個人の感受性の違いがありますので一概には申しあげられません。
手術をしたからと言っても、後々の手入れは重要です。