医学的に非常に便利な言葉です。
メニエル氏病,自律神経失調症、本体性高血圧等が“わけの分からない病”の総称であると
同様に原因の分からない病気に対してあたかも重大な病因であるかの如く患者をさとすのに
使われています。
かつてはおそらく結核の原因の一つに数えられていたことでしょう。
結核菌の発見とストレプトマイシン(特効薬)の開発により、今では結核の原因がストレスだと
考える人は少ないと思います。
最近の話では、胃潰瘍病因の1番に挙げられているストレスも、ピロリ菌の発見により隅に
追いやられようとしています。
とは言え、ストレスが病気と全く無関係ではありません。
ストレスの蓄積は体調の不調を招き、病気に対する抵抗力を低下させます。ありとあらゆる
異物の侵入に対し抵抗している我々にとって、時として抵抗力の低下は致命的な結果をもたらします。
ストレスは病気の原因ではありませんが、誘因であることには相違ありません。
「栄養のある食事をして、十分な睡眠をとる」誰でも知っている健康法ですが案外守られて
いないのが現状です。不意に訪れる異物の侵入に対して最良の方法が抵抗力の強化であり、
その為に最も有効な手段であることを是非再認識して下さい。
一方、原因の分かった疾患に対しては原因の除去を最優先するのが西洋医学的発想であり、
数多くの輝かしい実績を残し現代社会に無限の恩恵を与えています。
原因の除去が可能であればこれに勝る治療法は他にはありません。
歯槽膿漏の原因の1つである“歯石”。付けない努力と取る努力!
“歯の健康”は、全ての疾患を防御します。