治療が終わったと言っても問題が無いわけではありません。
歯と歯の間(隣接面)には必ず小さなムシ歯があるはずですし、歯肉の状態も決して安心できる
状態ではありません。
あなたの歯の磨き方が良いか悪いかは別にして、身近の先輩を思い出して
下さい。50歳を過ぎて60歳になる頃にはほとんど全員入れ歯のお世話になっているでしょう。
彼らの磨き方があなたに比べ、余程お粗末な人ばかりだと思いますか?
彼らは彼らなりに「歯は大切だ」からとそれなりに一生懸命歯を磨いてきたはずです。…と言う
ことは、一生懸命歯を磨いてもダメだと言うわけではありません。
一生懸命歯を磨いたから、50〜60歳まで歯が保ったのです。
人生80年になった現在、これだけでは不十分です。何もしないで朝から晩まで歯を磨くか、月に一度
歯科医院で歯の汚れを取る習慣を身に着けましょう。
定期検診の効果
かつて私の歯科医院では、20〜30歳くらいの人で口腔状況の良い人には、年1回。悪い人には、
毎月の検診を勧めていました。
毎月来院して歯の汚れを除去された方は、10年経っても悪くならないばかりか、返って良くなった
様に思われます。たまたま1年に1度“かぶせ”がとれたからとかでお見えになった方も、
それなりに
健康状態が保たれている様に思います。
反対に、数年振りに来られた方の無惨なこと!
如何に毎月の手入れが大切かを知りました。歯周疾患(歯槽膿漏)予防の最善の方法であると同時に、
ブリッジや連結冠の片側脱離による歯牙喪失予防・早期発見によるムシ歯進行予防に大きな効果が
認められます。