自分でもある程度自覚していらっしゃるケースも多いのですが、他人から注意される
と一層気になるのがお口の臭いです。
義歯な場合は単純に入れ歯の清掃不良です。
汚れと臭いの染み着いた入れ歯は、今更手入れしても手遅れなケースが多く新しい義歯
を作ることをお勧めします。その代わり、今度こそ最初から徹底した入れ歯の手入れを
心がけて下さい。
口臭の原因については、胃や鼻が悪いとかも言われていますが、そんなケースは稀で
ほとんどがムシ歯と歯槽膿漏です。ムシ歯の場合は、齲窩(ムシ歯の穴)で様々な物が
腐敗し腐った臭い(ドブ川みたいな臭い)を発生します。特に冠を被せて長年経過した
歯が再びムシ歯(二次カリエス)になったケースが多いようです。まずは徹底したムシ
歯の治療が必要です。
ムシ歯よりもっと多いのが歯槽膿漏です。
ほとんどはこれが原因と思っていただいて結構です。
つまり、歯と歯肉の境,或は歯肉の中に沈着した歯垢や歯石が原因で
歯肉の炎症を起こします。それに伴い口の中に膿が出てきます。その膿や浸出液により唾液が
粘っこくなると同時に嫌な臭いを出します。
テレビで「お口の臭い爽やかに」とガムやスプレーの宣伝をしていますが、いくらミントの
臭いでごまかしても根本的な解決にはなりません。
臭い匂いは元から断たなきゃダメ!
口臭が気になると言うことは、歯槽膿漏も相当進行しています。これをきっかけとして、
徹底した除石(Scaling)と管理をするべきです!