日付、時間:Thu Mar 25 10:46:21 Japan 1999
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氏名: 三宅正樹
所在都道府県: 岡山
職 業: 会社員
年 齢: 28歳
性別: male
質問:
以前の質問の続きですが、エムドゲインとはどういったものでしょうか?
セメント質の発生、誘導はどうやって行うのでしょうか?何らかの成長因子などを用いるのでしょうか?
それとも薬品を塗付したりするのでしょうか?
先生のおっしゃるセメント質とエナメル質が同一のものかどうかは分かりませんが、エナメル質は
外胚葉由来であると発生学の本で読んだことがありますが、胎生時に起こるべきことが臨床の
現場でできるのであればすごいことだと思うのですが。
セメント質は中胚葉由来で、エナメル質とは若干異なります。いずれにしても“臓器”としての
歯の一部を造るのであればもっと素晴らしいと思いますが、健全な象牙質にセメント質を
誘導するのと“胎生時に起こるべきこと”とは一線を画す必要があります。健全な象牙質を
獲得する技術が確立された暁には、その能力をいかん無く発揮すると期待しています。
エムドゲインとは、タンパク質の一種で、
歯周外科処置を行った際に、根面処理した歯根表面に塗布することにより象牙質に強く付着する
無細胞セメント質が誘導され、セメント質の再生を誘導するというものです。
現代の歯科界を見渡したところ高度技術はそれなりに進歩していますが、基本的な概念に
大きな欠落があるのではないかと心配でなりません。