20歳を越えた人は皆歯槽膿漏です。
歯肉の退縮

日付、時間:Sat May 1 21:15:41 Japan 1999    アクセスポイント:pl058.nas134.t-tokyo.nttpc.ne.jp
氏名: みどり    所在都道府県: 東京   : 主婦   年 齢: 32歳     
   性別: female  

質問:
ここ最近歯茎が短くなってきています。それに伴い知覚過敏のような症状がでています。 歯茎の腫れや、出血などもありません。歯茎が短くなったものはもう元には戻らないのでしょうか。 なんだかどんどん短くなり、歯が抜けそうで怖いのですが。

ご意見・ご感想:
インターネットで見つけました。ホームページでご親切に質問に答えてくださって いるので思い切って質問させていただきます。歯医者さんで質問してもなかなか答えてくれないし、 嫌な顔をされてしまうのでいつも聞けないままかえってきてしまいますので先生の様なホームページ が見つかってすごくうれしく思います。

メールアドレス: 01930530@people.or.jp   ホームページURL: http://

歯 周 疾 患
年代別進行状況
回答  間違いなく歯槽膿漏です。でも、その前に言葉の定義をしっかり把握していただきたいと 思います。 “歯槽膿漏”という言葉から連想されるのは、 歯がグラグラ/お口が臭い!
これは末期の状態です。「末期は急には来ない!!」→若い頃から…歯が萠出した 直後から歯の周囲では炎症が起こり、歯を支える周囲の骨(歯槽骨)を破壊し始めています。 本人の自覚症状としての「歯がグラグラ/お口が臭い!」状態になるのが、平均50歳頃という だけで、それ以前にも「歯が滲みる、歯茎が腫れる、出血する」等の軽度な症状があります。 歯槽骨が破壊される現象(疾患)を歯槽膿漏というわけですから、20歳を越えた人は皆 歯槽膿漏です。言葉のイメージから誤解が生じますので我々は、その疾患を歯周疾患(歯周病)と 呼びます。という訳であなたの疾患は、“成人性慢性辺縁性歯周疾患”です。

 30歳頃というと、レントゲンでは歯槽骨の破壊はほとんど確認できません。でも、歯肉の退縮 などが必ずあります。これは、単に歯肉が痩せたというのではなく、歯槽骨破壊に伴う歯肉の 退縮です。歯槽骨の破壊は、炎症(おそらく軽い)が原因ですのでそれに伴って知覚過敏(象牙質 知覚過敏症)や歯肉腫脹・歯肉出血などが起こります。

今の状態はおそらく“年相応”ですのでそれ程あわてることはないでしょうが、“年相応”なら 50〜60歳で歯が抜けてしまいます。徹底した歯石の除去と定期的な徐石(毎月)を行うことで 歯の寿命は30〜40年延長することが可能ですので是非早めに徐石(歯石の除去)を行って 下さい。

歯茎 歯肉 歯茎 歯肉 歯茎 歯肉 歯茎 歯肉 歯茎 歯肉 歯茎 歯肉 歯茎 歯肉