何が何でもとらなければいけないという位置付けではありません。
嗜好品による汚れ

日付、時間:Wed Dec 27 14:28:53 Japan 2000    氏名: ミキ   
所在都道府県:神奈川   職 業:会社員   年 齢:23歳      性別: female  

質問:
認定医の先生のところで歯石を取ってもらおうとしたら、付着しているのは嗜好品 による汚れなので取らなくても大丈夫だと言われ、見ただけでした。かかりつけの医院ではこ れがいけないといってエアーフローで取ってくれます。どっちが本当なんですか?
 歯肉縁下歯石はなかったのか気になります。歯肉が全体にもとあった位置からだいぶ下がっ ていて、引き締まって張りのある感じではありません。かかりつけの医院ではこの治療のために 3ヶ月おきに通院し、エアーフローをしてもらっていますがなかなか良くなりません。認定医の先 生のところでレントゲンを撮ってもらい、骨の吸収は平均より1mmほど下と言われました。出っ歯 で噛み合わせが悪く、奥歯に負担がかかっているので矯正を勧められました。でもこの状態で 矯正しても大丈夫なのか心配です。先生どう思われますか?

回答  歯周疾患にとって一番悪いのが歯肉縁下歯石です。勿論その前段階としてのプラークや歯肉 縁上歯石を効率良く排除することが望ましいことは言うまでもありません。一方歯冠部分に沈着 した色素は直接歯周疾患の進行には影響しないという観点からすれば、何が何でもとらなければ いけないという位置付けではありません。「歯磨きには歯磨剤不要」という認識も歯科医の間では 広く浸透しているようですが、その場合、色素沈着はより鮮明に起こってしまいます。「悪いのは プラーク(歯垢)で、そのプラークを効率良く除去するには歯磨剤にたよらないでブラシの機械的 清掃が一番→色素沈着はやむを得ない」という認識だと思います。

 「これがいけない」という認識もちょっと変かなと思いますが、審美的な面とプラークや歯石が沈 着しやすくなる環境を考えれば積極的にエアーフローを行う方がベターだと思います。年齢的に はそれ程多くの歯肉縁下歯石はないものと推定されますが、“引き締まって張りのある感じでは ありません”という部分については歯石沈着があると思いますので徹底したスケーリングを行う べきでしょうね。
 矯正の可否については意見の分かれるところです。私の認識では奥歯に負担がかかってダメ になる可能性よりも矯正装置や矯正力、さらには矯正のための抜歯によるダメージの方が大きい と思います。いずれにしても徹底した管理と言いますか、継続した歯石除去を中心としたメインテ ナンスが最も効率良く歯周疾患進行を抑制すると確信しております。

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