まず一番簡単で効果の高い抗生物質軟膏の注入。

ドライソケットかも

日付、時間:2005年2月2日 16:41  氏名:  りさ   
所在都道府県: 宮城   職 業:  会社員  年 齢: 35歳      性別:   female  

ドライソケットかも 質問:
 5日前に右下奥の親知らずを抜歯しました。歯茎から出ていなかったので切開して抜歯し ました。まあまっすぐ上に生えていたようなので抜くこと自体そんなに苦労はしませんよう でしが、顎の骨に少しかかっているので、2〜3ミリほど骨を削りました。
 抜歯後の1日目には治りは良好とのことで、抗生剤を数日服用していれぱ大丈夫とのこと。 しかし3日目あたり5日目の今日にかけて抜歯後の痛みとは少し違うような痛みが始まりま した。特に食事の後や冷水に触れた後、また夜中も激痛で目が醒めてしまいます。不思議な のは痛いのは、主に抜歯した隣の歯みたいなんです。抜歯後3日目に通院し、痛みだした歯 は抜歯した親知らずに支えられていた。なくなったことにより隣の歯が不安定になり浮いて きたんではないかと噛み合わせの調整をして少し削ってもらいました。削る前は確かにカチ ッと噛むとすごく痛かったですが、その後だいぶ噛んだときの痛みは和らぎました。しかし 激痛のときのみの度合いは変わりません。

 ロキソニンを飲むと15分後には痛みはなくなりますが、3〜4時間後にはまた痛みだし ます。今日もそのことで通院しましたが、ドライソケットかもしれないけど、多分違うでし ょう。少し様子を見ましょうとのことです。今日の処置は抜歯した部分を洗浄、冷水だった ため激痛が始まり麻酔をうたれました。しかしその効果はあまりなく歯科医を出るときには 激痛でした。気になるのは、抜歯した部分を覗くと少々肉は盛り上がっていますが、白い骨 が見えること、そして特に痛く感じるのは隣の歯だということです。そしてさほど痛くない 時は歯が浮いている感じでとても窮屈なんです。歯ブラシを当てて横から力を加えるとやは り痛いです。激痛のときはそこら付近どこが痛いかははっきり分かりませんが、多分抜歯し た隣の歯です。

回答
 ドライソケットか、手前の歯に歯髄炎があるかのどちらかでしょう。 いずれにしても、その炎症のせいで歯と骨を繋ぐ歯根膜にも炎症が波及して腫れた結果、歯 が浮いた状態となりかみ合わせると高く当たる状態になっているものと思われます。対処療法 としては、咬合調整で良いのですが、やはり根本的な原因を特定して有効な手立てを行なうこ とが望まれます。

 術者としては、より軽度な治療で改善することを望みます。「ドライソケットじゃないでし ょう」という言葉の裏には“ドライソケット=抜歯窩の再掻爬”という頭があるからではない でしょうか。ドライソケットはほとんど全て抗生物質軟膏の注入で治まります。歯髄炎が原因 だとすれば抜髄しなくてはなりません。治療の簡単な順番は、抗生物質軟膏の注入→再掻爬→ 抜髄です。私だったらまず一番簡単で効果の高い抗生物質軟膏の注入で様子をみて、必要に応 じてより面倒な治療を選択していきます。抗生物質軟膏の注入という選択肢が抜けているよう に思います。洗浄に行った際に「抗生物質軟膏を入れてください」って言ってみて下さい。