炎症の成立にもう一つ重要な要素として“アレルギー反応の存在”があると思います。
根尖部の病巣

日付、時間:Sat Nov 13 1:47:18 Japan 1999    氏名: TM   
所在都道府県:東京   職 業:歯科医   年 齢:34歳      性別: male  

炎症の成立
抵抗力を増したり、細菌数を減少することも可能ですが限界があります。一方アレルゲンは完全除去も可能です。
質問:
バイオフィルムが原因だとするならば今後の打開策は,いかにすべきなのかご教示 願いたい。バイオフィルムは,娘細胞のみ抗生剤で,たたけるが泌尿器で話題。取り上げられた この学説にたいし「歯科では、あまりに無力なのでは」とおもいます。
根尖部付近の病巣に対してバイオフィルムが。関係している場合。どのようなRctで対処するの でしょうか一般的にバイオフィルは,機械的・物理的除去でないと無理みたいなのですが

ご意見・ご感想:
すみません。酔っ払ってしかもパソコン初心者で。支離滅裂な文章、 になってしまいました。ずいぶん。失敗、かさねてしまいました。つぎは、しらふでおくります。

回答  バイオフィルムの存在は決して望ましいものではありませんので、排除できるものであれば 極力排除した方が望ましいと思います。
 歯周疾患にしても根尖病巣にしても、組織破壊の直接原因は炎症であることは間違いのない ことだと思います。また、炎症の成立に細菌が不可欠であることも疑いのない事実でしょうね。

 炎症の成立にもう一つ重要な要素として“アレルギー反応の存在”があると思います。 医学の世界では常識的な考えですが、歯科界では全く欠落していると認識しています。 この欠落のおかげで歯科治療が有効な成果を導き出せないのではないでしょうか。
 例えば細菌が無限に存在する口腔内で、炎症が成立する場所と成立しない場所が混在して います。炎症が成立している場所では、結果としてバイオフィルムの存在や細菌数が増大して いるでしょうが、その前に歯石とか根管内の汚物(総称して異物→アレルゲン)の存在の有無が 炎症成立に大きく関わっているのではないでしょうか?

 “バイオフィルムが原因だとするならば”ということですが、私は原因とは考えておりません。 “原因はアレルゲン”だと考えていますのでアレルゲンの除去を最優先しています。
 歯周疾患であれば歯石の除去(歯石だけでは不完全で根面処理が必要です)、根尖病巣に 対しては根管内の機械的・物理的除去と綿密な死腔閉鎖(根管充填)。 この方法で根管治療の場合、理論的には99%→実際には90%の成果を挙げています (以前、人心を惑わすいいかげんな数字を出すなとお叱りを受けたこともございますが、事実 ですので数値を変える気持ちはありません)。

 具体的な方法は、通常のリーマと時にHファイル、それにエナック(超音波根管清掃・拡大: オサダ社製)にて通法に従って健全牙質に至るまで拡大。 出血や排膿のない場合(95%以上)は即日充填。充填にあたっては、現在試作中の根充剤 (会社名はちょと問題があるかもしれませんので控えさせていただきますが、来年中には発売 予定)を使用しています。
 失敗の原因は、副根管の見落とし、血液等の混入、根管拡大の不可能なものだと考察してい ます。これらをより完璧に処理することにより限りなく臨床成績の向上がみこめますので、 根尖部のバイオフィルムはあえて除去を考えなくても…、というよりは考える余裕がないのが 現状です。

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