炎症が残っている現状を考えると“何か”まだ原因が残っているものと思われます。
切開後の歯肉回復

日付、時間:Wed Mar 8 17:18:02 Japan 2000    氏名: HW   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:46歳      性別: female  

質問:
はじめまして。教えてください。
2週間前に、左下の6番7番の間の歯肉がぷっくりと腫れ、痛みがあり、かみ合わせも出来なく なったので、歯医者に行きました。麻酔、切開、膿出しをしましたが、まだ、少し痛みが残ってい ます。(6、7番とも有髄です)腫れも少しあります。歯ブラシでそーっと磨いても、血が出ます。
レントゲンでは、歯根は問題ないし、ムシ歯でもないとのことです。なお、切開した関係から、歯肉 が萎縮して、歯との間に隙間があいてしまいました。これは、時間がたてば、歯肉は元のように歯 と歯の間にきれいにおさまるのでしょうか?
スケーリングは5ヶ月に1度の割でやっています。

ご意見・ご感想:
とても詳しく丁寧に、専門的臨床的に構成されているので、素人ではわから ない部分がよくわかります。毎日見ています。これからも、強い味方でいてください。よろしくお願 いします。

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回答  有髄歯で6・7番隣接面が腫脹するとすれば、年齢的にも歯周疾患と考えるのが妥当だろうと 思います。“5ヶ月に1度の割でスケーリングをしている”とのことですのである程度はコントロール された状態だとも思います。それにも関わらず歯肉が腫れるということは、もっと深い位置に歯石 が沈着いているか、隣接面部の分かり難い位置にムシ歯があって汚れが貯留し易い状況にある のかと思います。

 切開・排膿と同時に原因が除去されていれば炎症は治まるはずですが、炎症が残っている現状 を考えると“何か”まだ原因が残っているものと思われます。原因が残ったままでも体力の回復に 伴って炎症が治まる場合もありますが、原因を特定して排除しておかないと必ず再発があるものと 思います。
 原因を特定して可及的に排除するか、麻酔の上徹底した歯石除去を行って炎症を抑えることが 急務かと存じます。

 “萎縮した歯肉”については、原因を排除して炎症が治まれば健全な歯肉状態は確保できるはず です。ただ、それは喪失した歯槽骨の形態に応じた形に修復されますので、若い頃の盛り上がった 歯肉形態とは異なるかも知れません。

歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮 歯肉退縮