乳児のムシ歯を防ぐにはどうしたらよいか…
よく聞かれる質問です。親子歯磨き、
フッ素塗布、予防充填いずれもそれなりに効果がありますが
何といっても躾と生活習慣です。乳歯は永久歯に比べ石灰化
が不十分なため、齲蝕(うしょく)になり易く、進行も極端に速いのが特徴です。
「食べたら磨く」はもっともな話しで、
食後30分の口腔内pHは恐ろしく低く幼弱な乳歯が酸に侵されるのは当然です。
食後3分以内の歯磨きはとても有効ですが、わかっていても実行出来ないのが実態で
はないでしょうか。それなら食べる回数を減らすのはどうでしょう。
決まった時間に
しっかり食事をすればおやつの回数は減るはずです。
同じおやつを食べるにしても短時間に食べさせる。甘いものを極端にさける
必要は無いと思います。それよりもおやつや食事の最後にキュウリやリンゴ、タクアン等の
繊維性の物を食べて自然の清掃を行う習慣を身につける方が得策ではないでしょうか。
とにかくダラダラ食べて口腔内のpHを低く保つのだけは避けて下さい。
少し余談ですが、我々歯科医からみると、口の中の状況とアポイント(予約)
に対する対応をみるとその人の性格が分かります。同様に、子供の口の中の状況と
治療に対する態度をみると、親のしつけが分かります。