このコーナーでは、日常臨床で心に残った症例を紹介します。臨床こそが、私の恩師です。

歯槽膿漏は?

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ナチュラルヒストリー
歯槽膿漏
 一方歯槽膿漏はもっと深刻です。
世間で言う“歯槽膿漏”とは、歯周疾患末期の状態を指しています。いわゆる“グラグラ してどうにもならない状態”ですね。これはある年齢(50歳?)を過ぎて急に始まるもの ではありません。人によって多少の違いはありますが、若い頃から徐々に、しかも例外なく 順調に進行しています。日本歯科医師会も“35歳以上の82%が歯周病”と言ってい ますが、私からみれば100%です。歯周病の定義を初期(or 歯肉炎)に置くか中期に置くか の違いです。

 いずれにしても80歳まで生きるとして、最終的に歯槽膿漏でない人は一人もいないわけ ですから、何処からを歯槽膿漏と表現するはを別にして、必ず訪れる末期の歯槽膿漏を 回避することが最も重要です

「歯磨きをしていれば大丈夫」と思うのは絶対間違い。人生50 or 60年だとすればそれでも 良いかも知れませんし、歯磨きが全く無意味なものだとも思っていません。歯磨きをしなけ れば30歳くらいでダメになる歯を20年以上保たせている事実は大いに評価できます。
 問題は、如何に歯磨きをしていても生涯歯を保たせる程の効果はないという事実を認識 することです。

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