医学的にアレルギー反応とは、本来防御的に作用する免疫機構が、なんらかの作用で生体に
不利に働く免疫反応です。炎症は、種々の刺激を解消し生体を正常な状態に回復させる営みです。
杉花粉や家ダニ、ほこりは、アレルギー反応を起こす物質として有名です。
小児喘息,アトピー性皮膚炎,鼻炎,結膜炎これらの原因はアレルギー反応だと言われています。
お医者さんに聞くと、何でもかんでもアレルギー! 実に便利な説明だなぁと思ったものでした。
私の知り合いの眼科医が、
「昔、目の炎症は、細菌による感染症だと言われていたけど、今ではアレルギー反応と
解釈されている」と言いました。またまた便利な逃げ口上と思って
聞いておりましたが、続けて「アレルギー反応にも強さがあって、セラミックみたいに
親和性の良い物は目に突き刺さってもあまり炎症を起こさない」と言うのです。
この地球上、ありとあらゆる所に細菌は生息しています。アレルギー反応が起これば組織の
抵抗力は低下し、細菌性の炎症を併発します。
西洋医学の原点は原因の除去であり、
東洋医学の原点は自然回復力の増強です。もっと大きな目で見れば、
医学の原点は原因の除去と自然回復力の増強ではないでしょうか。
病原性を持つ特殊細菌の排除は医学的に非常に有効な手段ですが、この方面からの
アプローチはコッホやパスツールの時代に終わりました。
自然回帰の治療は今後も大きく飛躍するでしょうが、当面、アレルゲン
(アレルギー反応の原因)
究明と排除が急務だと思います。