日付、時間:2002年9月24日 11:31
氏名: 櫻井
所在都道府県: 神奈川
職 業: 主婦
年 齢: 34歳
性別: female
根管治療不可能な歯に対して行います |
その後、一年ほどたって、レーザーで治療してくれると言う他の歯科に行き、レントゲンで
見てもらうと、リーマーの先が折れて歯茎に残っているのが分かりました。うちではできないし、
このままにしておくのがいいといわれました。特に強い痛みはないのですが、見た目、歯茎の腫
れがひどく、最近になって又別の歯科にいくと、歯茎の病巣が他の歯に影響するので抜いた方が
いいといわれました。レントゲンでは一番最初に見せられたレントゲンの時と病巣は極端に大き
くなっている様子はなく、むしろ最初から五番の歯の根元近くまで達していました。
また、子供の頃に矯正しており、根が他の人よりも細くなっていると言うことでした。根元が確
かにきゅうりのような、そんな形をしていました。絶対に抜きたくないのですが、抜いた方がい
いのでしょうか。
歯茎のほうから切除することなど、何とか他の方法で取り出すことは出来ないでしょうか。
保険外治療でも、時間がかかっても、お金がかかっても、絶対に抜きたくないのですが。
まっ、お金じゃあなく技術と熱意の問題ですね。
おそらく根が弯曲していたためにリーマか何かの金属器具が折れてしまったものと思われます。
根管治療には付き物のリスクですので、折れたこと事態は仕方ないことだと思います。そんなリスク
もあるわけですから、二度と神経を取るような事態にならないようにメインテナンスを心がけるべき
です。その上で、問題の歯をどうするかを検討すべきです。
メインテナンスを行って今後1本足りとも歯を失わないという確証があるとすれば、最終的に抜歯
も選択肢として活きてきますが、その保証がないままに抜いてブリッジ→更にブリッジにした歯を同
じように失う図式を思い浮かべてしまいます。
まず破折した金属片が根の弯曲部に残ったケースでは、除去不能だと思います。が、試してみる価
値はあります。その上で金属片までの根管治療を確実に行って根尖部の掻爬や歯
根端切除術を行うことも可能です。最悪でも問題の根っこだけを抜いて、健全な根っこを残す
ヘミセクションも選択肢として考えられます。
本当に根尖部分から突き出した状態であればこれは除去の可能性もあります。もっとも、20年ほど
前に私がその手術をしたときは、神戸まで呼び出されて「大学の先生でも無理と言っているのに、お
まえみたいな若僧にできるはずがない」と、とんでもない制裁加えられましたくらいですから保険で
そこまでする先生は極端に少ないと思います。
隣の歯への影響は、8年、もしくは5年間の成長速度を考えて、隣の歯に影響しない範囲でもう
しばらく経過をみる余裕があるように思います。