日付、時間:Sat Mar 4 23:28:37 Japan 2000
氏名: Y.S
所在都道府県:静岡
職 業:主婦
年 齢:44歳
性別: female
質問:
右下6番の歯茎の異常による相談です。この歯は過去に虫歯のため抜髄し、歯冠
補綴物(銀冠)で治療済の歯です。歯茎の自覚症状は、無痛ですが突起物のように腫れていて
違和感が強く、排膿はないと思いますがそれが原因(?)かのような口臭があります。
歯科医での初回所見では「歯茎が炎症を起こしている。」とのことで、感染症治療用の抗生物
質ケフラールカプセル250で様子を見ましたが、一向に改善が認められませんでした。レントゲ
ン検査の結果根っ子の周囲は少し黒くなっており、「再度根管治療の必要がある。しかし吸収が
始まっていて根っ子が短くなっており、歯冠補綴物脱着にリスクがある。(万一は抜歯も覚悟かな
?)」とのことでした。
しかし、まず根っ子を極力残す方針で治療することになり、歯冠補綴物(銀冠)の脱着を試みまし
たが不可能。先生も非常にリスクを感じており、この日は保留。次回訪問日までに決断をしなけ
ればならず、その前に河田先生に相談するものです。
なお、周囲の歯の状況は、8番インレー、7番インレー、6番本件、5番歯冠補填物(銀冠)。どうか
よろしくお願いします。
“脱着を試みました”というのがどの程度のものなのか?
つまり、まだ歯冠形態が整った状態ならば、周囲の歯に迷惑がかからない範囲でそのまま消炎
処置を行って経過をみるという選択も考えられます。しかし、被せを切断とか一部除去した状態
ならそのまま放置しておくわけにもいきませんので、歯根破折を覚悟してでも除去して根管治療
を行う方向で進めないと仕方ないのではないでしょうか。
炎症の位置・原因、また歯根破折した場合の状況によって対応は異なりますが、
ヘミセクションや セパレーションによって歯牙喪失を回避
することが可能かもしれません。
できることなら、“そのまま放置”を避けて根本的な治療の方向で進めていただきたいと思います。